往年の大投手

「まさかり投法」、「サンデー兆治」と数々の異名を持つ

元ロッテのエース・村田兆治さん。


団塊世代に限らず、

プロ野球ファンなら誰しもご存じの大エース。


そんな村田さんが取り組んでいるのは、

離島に住む野球少年たちに夢を与える「離島甲子園」という活動。

出場資格は「離島に住む中学生」。


実は、離島に住む野球少年たちには、

あってはならないハンディが存在する。

離島の中学校では、

せっかく野球部を設立しても、

部員が9人そろわないケースも珍しくない。

だから彼らは、

近隣の島に住む中学生らとチームを組まなければ、

野球の試合にも出場できない。


しかし、

そうやって作られたチームは、

中体連から公式戦への出場資格を与えられないという。

決して中体連が悪いとは思わない。

でも、離島の中学生たちに

そのハンディは現実のものとなっている。


だから村田さんの離島甲子園は、

彼らにとって唯一、

全国的な規模で野球の試合を存分に楽しめる

貴重なフィールドとなっているのだ。


村田さんは御年61歳。

「野球に恩返ししたい」という言葉は、

まさにこのことなのだと思う。