就職活動や転職活動をしている方、書類選考はスムーズに通過していますか?
何度応募しても書類選考すら通過しないってことありませんか?
今回は、現役採用担当者の僕が、応募書類のどこを見ているかを教えます。
僕は会社員時代も含めると、15年以上採用担当者として採用業務に従事しています。
今は、採用代行という仕事で、様々な企業から受託して、その企業の採用担当者として募集から書類選考、面接まで一貫して採用実務に関わっていて、年間1000名以上の応募者と対峙しています。
そのため、会社によって採用基準は違えど、どの会社に応募しても落ちる人、内定が出る人の特徴を掴んでいます。
まず、求職者が企業へ応募する際に、ハローワークや求人媒体を通じて応募をしていきます。
企業によっては、面接時に応募書類を持参するというケースも散見されますが、
多くの企業では事前に書類選考がありますよね。
また、転職サイトから応募する場合には、事前に経歴を登録をした上で応募ボタンをクリックして応募をするという流れになっています。
面接時に応募書類を持参する場合でも、事前に郵送する場合でも、転職サイトに経歴を登録する場合でも、その内容次第で次のステップに進めるかどうかが変わってきます。
では、具体的にどのように応募書類を作っていけば良いのでしょうか?
ここでは3つのポイントについてお話しします。
・志望動機
・自己PR
・職務経歴
【志望動機】
志望動機を書くポイントは、何故その仕事を選んだのか、何故その会社を選んだのか。
仕事を選んだ理由も、新卒、転職で異なりますが、今回は中途採用編なので、
転職者向けのポイントを書きます。
これまでと同じ職種へ転職する場合には、これまでの仕事での能力や実績をアピールします。一方、これまでのは違った職種での転職を目指す人は、これまでの仕事で得たスキルやノウハウのどの部分を次の職種で活かせるのか、何故、これまでとは違った職種を選んでいるのかを端的に明確に表現します。
更に、何故その会社を選んだのかも重要です。
転職活動する人が転職先の会社を選ぶポイントとして、多くの人が収入、休日、労働時間、残業時間、福利厚生、会社の規模や知名度で応募先を選ぶと思いますが、採用担当者からすると、「そんなんでウチを選んだの?」とか「皆んな同じ理由でウチを選ぶんたよなぁ~」と思っています。
応募者側からすると、条件で企業を選ぶことは当然なのですが、それよりも、自分のこれまでの経験を応募先の会社でどう活かせるかをアピールしなければなりません。
【自己PR】
自己PRも志望動機と同様に、これまで培ってきたスキルやノウハウの中で、自分が一番得意とする部分と、企業が求めるスキルを合致させる必要があります。
極端な間違った事例を挙げると、ドライバーだった人がITエンジニアへの転職を試みる際に、「私はこれまでドライバーとして安全運転を心がけ、長年無事故を続けてきました。」みたいな自己PRをしたとします。安全運転や無事故そのものは素晴らしいことなのですが、ITエンジニアには必ずしも必要なスキルでは無いので、
応募先の採用担当者には全く刺さらないのです。
【職務経歴書】
職務経歴書とは文字通り、これまでの職歴の詳細を記載する書類ですが、
職務経歴書に慣れていない人や、記入を面倒くさがっている人の特徴として、
やってきた仕事内容を箇条書きで記入している人が多く散見されます。
企業の採用担当者が知りたいことは、応募者が過去にやってきたことだけでなく、
そのやってきたことの実績やどの程度できるのかを具体的に知りたいのです。
良く書けている人でも、応募先で求められている能力とは全く関係の無い能力や実績も詳細に記載している人が多くいます。
もし応募者のお多い企業へ応募する際には、採用担当者は相当数の応募書類に目を通さなければならないので、一人一人の応募書類を隅々まで見ることができません。そのため、応募先が求める能力やスキルをいかに一目でわかるように記載することがポイントです。
~まとめ~
働く、仕事をするということは、根本は自分のためにすると思うのですが、
就職するということは、企業やその先の顧客のために自分のスキルや経験をどう貢献できるかを考えなければなりません。多くの応募者は、表面的には企業貢献という名目で応募してきますが、面接で深掘りされるとすぐに見抜かれてしまいます。
ベテランの面接官であればあるほど、人を見る能力に長けているので、応募者の多い大企業や知名度の高い企業へ応募する際には、応募書類を作成する前からしっかりと自己分析と企業研究を行うことが重要です。