今一度、"愛記"について記載を開始したい。どのように実装していけばよいのか、概念的なところからアプローチ方法を記載していく。

システム評価とは、このシステムを導入して成功だったか失敗だったかという効果検証という意味だ。概念設計をする上で必ず抑えておくべきポイントということだ。それには各項目があり、それぞれの項目を見ていくことで、その結果が得られる。そのシステム評価項目を1つずつ見ていきたい。

システム構築の品質評価のポイント1：理解可能性（Understandability）

システム構築の品質評価のポイント2：完全性（Completeness）

システム構築の品質評価のポイント3：簡潔性（Conciseness）

システム構築の品質評価のポイント4：移植性（Portability）

システム構築の品質評価のポイント5：一貫性（Consistency）と構造化の度合い

システム構築の品質評価のポイント6：保守性（Maintainability）

システム構築の品質評価のポイント7：試験性（Testability）

システム構築の品質評価のポイント8：ユーザビリティ（Usability）

システム構築の品質評価のポイント9：効率性（Efficiency）

システム構築の品質評価のポイント10：セキュリティ（Security）

システム構築の品質評価のポイント2：完全性（Completeness）

今の概念設計は、要求定義や外部設計や内部設計のさらに前の段階であり、このシステムってどんなシステムなの？ということを決めていくような段階ということだ。そもそもユーザーに受け入れられるのか？導入者である市町村の理解が得られるのか？他の市町村へと波及していきそうなシステムなのか？既存のシステムとの干渉はしないのか？などを概念的に設計していくことで、何となくシステムとして行けそうだ！という手応えを得るための設計である。

システム構築の評価に繋がる完全性とは、課題点や問題点として取り上げられている物を矛盾することなく設計できているかどうかだ。専門性を必要とせずに行動の効率を向上させるシステムが求められることがシステム開発では多いのだが、大概のケースでこれは矛盾をもたらしてしまうので、この矛盾をどのように昇華するのかどうかがポイントとなる。

最大の矛盾は”お金”と”愛貨”の関係性であろう。”お金”は実経済であり、お金があればあらゆるモノやサービスと交換が可能となるので、経済効果やお金の価値などを測りやすいし、法人の場合では決算報告書なる会計制度が確立している。一方、”愛貨”は理想経済であり、経済効果が測りにくく、決算報告書なる愛記制度がまだ確立していない。これから社会制度として構築していく必要があるという点が、本当に矛盾無く設計出来ているか？ということだ。

”お金”の場合の決算報告

”愛貨”の場合の決算報告

”愛貨”も通貨であり、経済で価値交換される媒体であることに間違いはない。”お金”の場合はモノやサービスと交換できるのだが、”愛貨”は愛の行動と交換できるということだ。昨今、行動経済学が注目されているが、まさしく行動経済学の本丸となるのが、”愛の行動Lv1～Lv10”ということだ。それゆえ、行動経済学から作り直す必要があるのならば、これはかなり労力がかかることになるが、幸い行動経済学は1990年代以降に急速に発展した学問で、まだまだ発展途上の学問だ。それゆえ、本丸が”愛の行動Lv1～Lv10”ということだ！という説を唱えても、受け入れられる状況にあるし、矛盾として扱われないのかもしれない。

今一度、通貨について振り返ってみよう。まずは”お金”の場合からだ。

『通貨とは、流通貨幣の略称で、決済のための価値交換媒体。通貨を発行する国家もしくは、その地の統治主体の信用によって価値が変動する。その流通域での財政破綻や、信用が失墜する事によって、通貨の価値が無くなって紙切れになる場合もある。まさに2024年に起こるだろうドルの崩壊のようなことだ。通貨が無い時代の決済手段とされていた物々交換から、さらにモノやサービスの流動性を高めるために作られた経済形態である。』　Wikiペディアより抜粋。

このように、価値交換媒体とされ、経済の流動性を高めるために作られたものという解釈となる。今までの世の中は、金本位制から始まり、現在はドルを基軸通貨とする体制であろうが、価値交換の媒体は”お金”と決めて、経済を構築してきた。それゆえ、企業や国や世界経済全て、”お金”による決済のみを経済と捉えてきたのである。

しかし、昨今、協調・共創・愛の行動、などの言葉に代表されるような価値交換の世界が広がってきている。”お金”がやりとりされない現場でも、モノやサービスがやりとりされることが多々起きているのだ。このやりとりを今は無視して、ボランティアとして扱い、経済活動には組み込まないとしている。ただ、無視できないほど、大きな波となってウェーブとなって広がっているのである。先に記載したように、ウェザーニューズでのリポーターも、無償で４万人以上もの人が日々、日本全国の天気を投稿している。フェイスブックでも、世界中の何億人もの人々が日々、無償で投稿してコンテンツを成立させている。プロデューサーとユーザーの間に、価値交換がちゃんと行われているにも関わらず、その価値交換は無視されて、経済活動には組み込まれていないのだ。これはおかしい話ではないだろうか。

プロデューサーとユーザーの間での価値交換が、”お金”ではない別の何かが交換されていることは確かだ。そしてその何かは、目に見えないものなのだ。だから、今まで無視されて来たと言える。ウェザーニューズのリポーターであれば、「投稿することによって人の役に立てる喜び！」というものであろう。これを、目に見える形にできれば、そして、決済として一定のルール化ができれば、経済形態として捉えることができるのだ。

それを当方は、”愛貨”という通貨による”愛記”というルールにて捉える経済形態を提唱しているということだ。その経済形態を”奉仕界”と呼ぶ。

ここでカギになるのが、”決済”という仕組みだ。誰が通貨を発行し、どのようにして通貨をやりとりするのか？ここがポイントになる。このポイントは極めて重要だ。ここが理解できなければ、結局は”お金”に行き着いてしまうのであり、決して、”愛貨”という通貨には行き着かないのである。

理解のためにまず、三位一体波動理論を今一度振り返ってみる。

・原子の場合

中性子・陽子が意識と意志となり、その周りをボディである電子が取り巻くように存在し、バランスを取っている状態。

・人間の場合

魂・精神が意識と意志となり、その周りをボディである肉体が囲い込むように存在し、バランスを取っている状態。原子が集まり細胞となり、細胞が集まり臓器となり、臓器が関連しあって器官系となり、人間のボディが形成されているので、原子の集合体であることには変わりない。よって原子と同じように三位一体でバランスを取るという理論が成り立つと考える。これが三位一体波動理論の考え方である。そして、意識と意志はまるで受信と発信のようにペアになって存在する。受信を司るのが意識・魂である。発信を司るのが意志・精神である。このように考える。そうすると、あらゆる事象をこの考え方で説明できるようになるのだ。これを三位一体波動理論と当方は呼んでいる。

まず受信側である、意識・魂の方は、いろんな波動レベルの波をキャッチする。この波とは、電波もそうだし、光もそうだし、人間の感情もそうだし、声もそうだ。あらゆるものが”波”として捉えることが出来るのだ。これらは量子論・波動理論により説明できる。その”波”が日々押し寄せてくるのを我々は意識・魂というアンテナなるものでキャッチしているのである。

問題は、キャッチした後だ。キャッチしてから意志・精神に渡され判断というプロセスに入る。意志・精神では幾つもの”波”の中から、選択して、最適なものを選ぶということをしてる。これは”思考”とも呼ばれており、我々が思考するというのは、結局は選択するプロセスのことなのだ。そもそも意識・魂というアンテナにて、幾つもの”波”をキャッチできなければ、選択の余地はない。この幾つもの”波”というのは何なのか？それが、波動レベルと呼ばれているものである。”波”であるゆえに、強度や振動数などのパラメーターを持っているのだから、その振動数の低い～高いを見て、波動レベルが低い～高いという表現をしていく。

上記のように振動数を捉えることができるのが波動理論の特徴だ。

・人間の声：波動レベル１　

・可視光：波動レベル４

・電磁波：波動レベル６

という具合に、”波”の波動レベルを分けることができるのだ。そして意識・魂というアンテナにより、これらの”波”を波動レベルに分けて受信しているという仕組みである。

話を思考に戻そう。思考というプロセスは、幾つもの”波”から選択して、その時の最適な波動レベルを選択することだ。選択した後、今度は”決心”というプロセスに入る。”決心”するという事は、自分の中で、その波動レベルの”波”を選択するぞ！と決めることだ。”決心”した後は、ようやく”行動”というプロセスに入る。”行動”というのは、結局は、ある波動レベルの”波”に呼応するように、ある波動レベルの”行動”をするということだ。つまりは、”行動”にも波動レベルがあるということだ。そのレベル毎に行動内容の難易度が変わるということだ。その愛の行動レベルというのが下記だ。

よって、まとめると、以下のようになるのだろう。

・受信：複数の波動レベルをキャッチ

・発信：ある波動レベルを行動

という具合に纏められる。

・愛とは与えること

ここから”お金”と”愛貨”の本質に入っていくのだが、上記のように発信というのは行動するということだ。つまりは、与えることという解釈になるのだろう。そして、受信というのは、キャッチするということで、つまりは、貰うことという解釈になる。よって、下記のように纏めることができる！

・”お金”→　受信→　貰うこと

・”愛貨”→　発信→　与えること

という具合だ。

この考え方が理解できれば、もう後は迷わずに済むだろう。全ての混乱の原因は、これを理解していないからなのだ。つまりは、世の中に出回っているポイントカード、地域通貨、などの全ては”お金”と同じ概念で設計されている。そう”貰うこと”という概念である。”貰うこと”＝”貯める”と価値が上がるという設計にしてしまうのだ。一方、”愛貨”の場合は、”与えること”＝”与える”と価値が上がるという設計にしているのだ。この概念が極めて重要なのだ。”貯める”ことに価値は無い。価値があるのは、”与える”ことなのだ。”行動すること”なのだ。”発信する”ことなのだ。これらを”愛”と呼ぶ。

いかに”愛”という概念が勘違いされているかがわかるだろう。”愛”は”貰うこと”だと思っている人が多い。そうではない。愛とは発信側であり、与えることなのだ！私に”愛”をください！と懇願ばかりする人がいるが、それは”愛”ではなくて”損得”であろう。損得勘定で得することを私にください！と願っているだけに過ぎない。繰り返しだが、”愛”とは発信だ！行動だ！行動にはレベルがある。愛の行動レベルを１～10まで設定し、当方は”愛記”というルールでその行動を記録していくことを提唱しているということだ。

いかがであろうか、システム評価の完全性について記載した。この愛貨の基本概念が崩れれば、論理矛盾を起こしてしまい、成立しなくなるのだろう。上記のような概念が完全性をクリアしているか？本当に矛盾は無いのか？次回、もう少し続きを検証したい。

”愛記”の概念設計をやり直す：システム評価・完全性