さてさて、ベース車のこだわりはこれくらいにして
 
 
8ナンバーキャンピング車って今現在何かメリットがあるの?
って思われるかも知れません。
昔は、節税目的など大きなメリットはありましたが
今はちょっとしか恩恵がありません。
自分で構造変更する方も費用をかけすぎると元が取れませんので
注意してください。
豪華な内装を楽しむならショップに任せて、
最低限の装備でキャンピング登録をDIYでやっていきます。
 
さて、8ナンバーキャンピングカーのメリットです。
・貨物1ナンバーが8ナンバーになると毎年車検が2年ごとの車検になります。
  煩わしさと、トータルコストがちょっとだけ下がります。
・高速道路料金が元車の1ナンバーは普通車の1.2倍の中型料金ですが、
  8ナンバーすれば普通車と同じ料金になります。
  中型のままの場合、キャンピングトレーラーを牽くとワンランク上の大型料金に
  なるので、これはかなり安くなります。
・年間自動車税と、任意保険がともに2割ほど安くなります。
  また、キャンピング車から普通車、その逆も任意保険の等級が引き継げます。
  (引き継げないと言っているショップもありますが勉強不足です。)
 
思い浮かぶメリットはそれぐらいですが
これだけでも大きいと思いませんか??

 

キャンピングカーの要件ですが
一番大きな規制は室内高さ1600mm以上というものです。

 

これはノーマル車で、そのままいけるのは
ハイエースのスーパーロングのハイルーフや
キャラバンのスーパーロングのハイルーフぐらいで
そのほかだとコースターみたいなバス的なものになってしまいます。
この規制が出来たおかげで偽物キャンピングカー登録が
排除されたと思われます。
ただ、ハイエーススーパーロング ワイド、ハイルーフでも
荷室全体の床に板などを貼ってしまうと高さが足らなくなってしまします。
ご注意ください。

中にはミドルルーフのハイエースでスペアタイヤを外して
床を切って桶をハメて室内高さを変える方法で登録しているのを
見たことがありますが、そこまでするメリットはいずこにあるのでしょうか。
あとは、屋根を切ってポップアップさせるしかないですが、
そうなると、外観が変わってしまいます。
普段の足として使うクルマとしては
外観を変えずにキャンピング車として登録するのが良かったのです。
 
さて、キャンピングカーの要件に戻ります。
 
シンク、コンロ前の室内高1600mm以上、かつ床面積0.5㎡以上
 (↓シートレールを付けて後席シートを後方に下げ床面積を確保)
 
シンク、コンロの取り付け。清水、排水それぞれ10ℓ以上のタンク設置
  市販の専用折りたたみテーブルを改造しました。
  テーブルは「ポンテ」という商品でしたがすでに販売していません。
   まあ、板物でテーブルなんて自作すればいいです。
  タンクは、工事現場の柵の重りに使う容器です。
  調理エリアとして30cm×20cmが必要。テーブルの空きスペースでOK。
 
↓シンクはこんな感じ。あればよし。
 
↓コンロもこんな感じ。ステーを作って、小型のカセットコンロをねじ止め。


↓テーブルも使わないときは畳める。 
  しかし、このテーブルは引き上げるようにすれば抜けてしまう
  そのためスライド部分にねじストッパを付けて外せないようにしている。
  テーブルが引っこ抜けると取り外し可能として検査を通せない。
  テーブルを自作した場合もネジで工具がないと外せない構造にしてください。  

ベッドも必要。6名乗車で登録する場合は、1/3の2名が寝れる
 スペースが必要。 一人当たりの面積は長さ180cm×幅50cm

 アルミフレームで左右端にレールを作り、2枚の板を置いただけの仕様。
 ベッド板は長さ182cm×幅152cmと、余裕をもって完成。
 約200kgの荷物を載せてもタワマナイ25mm厚の構造板を使用。
 ホームセンターで手に入れた安い板です。
 レールから左右にずり落ちないように角材を両端に固定しています。


・この上に市販の8cm厚のマットレスを敷きます。
 前後の空いてる空間クリアランスを埋めてくれるため
 板の長さより長いのを選んでも大丈夫です。  
 ↓これに限らずお好きな硬さやサイズを選んでみて。   

 

・マジ快適に寝れます。
 ベッド下の荷物スペースは高さ74cm。と広大。
 ベットの上のヘッドクリアランスも75cmと快適です。

 好みに合わせて高さは考えた方がいいでしょう。

 

・使わないときは、シートを畳んで、広大なスペースもできるため
 ちょっとした大きい荷物も載せられます。

後席シートベルトは畳めるシートな場合不要な時代でしたので
無くても構いません。
現行は後席シートベルトは標準装備されているはずです。
ついているものを外すのは違法です。
スライド金具をつける際はこのあたりに工夫が必要かもしれません。

・シートを畳んでベッド板を外せば クルマ本来の
 長さ300cm×幅172cm(ベッドフレーム内寸144cm)×高さ160cmの
 広大なラゲッジスペースが使えます。
まあ、実際には寝心地は悪いですが荷台を就寝スペースとするならば
ベッド板を撤去しても違法ではありません。
但し、公認構造変更を取る際に使った清水、排水タンクはかさばるため

10ℓの折りたたみジャグを2個積んでおります。

このタンクで検査を受けてもいいですが、
やわらかく座りが悪いので、検査では設置していると判断されないかもしれません。
ご注意ください。
折りたたみタンクはあくまでも、車検後に通常公道を走るため
違法にならないように積んでおります。

これを持って、 愛知運輸支局(名古屋)に行ってきました。
はじめての挑戦でしたが、窓口でうまくたらい回しにされながらも、
意外と簡単に手続きは進みました。

必要な書類などはググれば出てくるので割愛させていただきます。
 
肝心の車体の検査ですが、3人の検査員に取り囲まれ
ドキドキヒヤヒヤしてましたが、キャンピングカーの要件については
一切触れることなく合格しました。
逆に面白い構造にしたねと感心していました。
唯一引っかかったのは、屋根の上に接着してある小さなテレビアンテナが
車検証の高さと異なるということで現場で外しただけです。
 
こんな感じで個人でも頑張ればキャンピング登録なんて意外と簡単にできます。
ショップでやってもらうのは簡単かもしれませんが、
コストがかかってしまっては8ナンバーにする意味がないと思っています。
コツコツ部品を揃えながら、ないものは自作するのが楽しいと思いませんか?
但し、これは私の例で、
同じものを作ったとしても検査する運輸局の支局によって
判断が分かれる可能性もあります。
でも、そんなときはアドバイスを受け改善して
何度でも持っていけばイイだけです。

私のブログを見て、トライしようと思った方!頑張ってください。
部分的に難しいところなどは有償ですがお手伝いも可能です。

 

公認が取れた時の喜びはひとしおですよ。

 

これで、ヘッドのハイエース
キャンピングトレーラーのアドリア共に
2台揃ってダブル8ナンバーで走行しています。

 

関連ページ:

ハイエース キャンピングカー自作 ①車両準備編

ハイエース キャンピングカー自作 ②構造変更 完結編  ←現在ご覧のトピック

 

わたくしの Facebook もよろしく。

https://www.facebook.com/shintaro.asanuma.9

 

お名前.com

 

heteml