こんばんは。
今回から大学・大学院ともに実施している学校の多い、社会人入試について、数回に分けて書いていこうと思います。
社会人入試制度は多くの大学・大学院で実施されており、国公立大学や、早慶・MARCHといった有名私立大学でも実施されています。
受験者の年齢は様々で、各大学の指定している基準年齢に達していて、かつ各大学の指定する職歴年数(指定のないところもあります)を達していれば、受験することができます。
まずはじめに、みなさんは社会人入試に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか?
『一般入試より簡単なんでしょ?』
『有名企業に勤めていると有利なんじゃないの?』
『推薦入試みたいなものでしょ?』
『芸能人とかが入りやすいための制度じゃない?』
これらはいずれも正しい認識とはいえません。
たしかに一般入試より受験者数が少なかったり、科目数が少ないなど受験における負担が軽い面はあるかもしれません。
また、有名企業で働いている方や芸能人の合格者もいらっしゃるかもしれません。
ですが、それは社会人入試の本質とは全く関係がないと思います。
社会人入試の入試要項をご覧になるとわかると思いますが、
そもそも一般入試と社会人入試では、求める学生像が違います。
よって、受験科目が少ない分、活動報告書や職務経歴書、志望理由など、書類として求められるものが一般入試や推薦入試よりハードになっているという場合が多いです。
それに、有名企業勤務者や芸能人以外にも多くの合格者がいます。芸能人などが合格した際にはマスメディア等で取り上げられるので、そういった人たちしか合格していないと思う方もいらっしゃるようですが、そんなことはありません。むしろそういった人のほうが少数なのではないでしょうか。
では、話を変えて、受験準備の話をしていきます。
大学入試・大学院入試ともに社会人入試では主に以下のような書類の提出が課されます。
【提出書類】
・願書(当たり前ですね)
・最終学校の卒業証明書
・最終学校の成績証明書
・志望理由書
・活動報告書・職務経歴書
あくまで例ですので、学校によって要求される書類は違います。
志望理由書で求められる文字数などは特に様々でしょう。
ここで注意していただきたいのは、青字で記載しました、最終学校の○○というものです。
大学受験で受験者が高卒の場合や、大学院受験で受験者が大卒の場合、普通に卒業した学校へ書類作成をお願いしに行けばいいのですが、
大学受験の場合で高卒認定(大検)、大学院受験で大卒以外(特に最終学校を中退で終えた方)ですと、自身での判断は非常に難しいです。また、塾や予備校で聞いても答えられないことがほとんどだと思います(私は学部入試・院試ともにこの問題で悩みました)。
なので、恥ずかしがらずに大学や大学院に『自分の現状を話し、何を提出すればいいか』を問い合わせましょう。
その際にすぐ回答を得られず、追って連絡するなどの対応のケースもあるかもしれませんが、何らかの対応をしていただけると思いますので、気兼ねしないで大丈夫です。
ということで、ここまで社会人入試の概要と必要な書類について書いてきました。
次回は『社会人入試と一般入試の併願は現実として可能か?』というテーマからはじめたいと思います。
長くなりましたのでこの辺りで締めようと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。