改めて徳川家康が築き上げた仕組みと
その明と暗の双方の視点を
意識して読むことが出来ました!
とても勉強になる一冊でした
オススメ度…★★★★
響いた内容…
・勝手に集まって政治を議論、批判し、要求を通そうとするのは「徒党を組む」「徒党を立てる」と呼ばれ、極悪違法行為でした。ですから日本では、「党」というものが、いまひとつなじまないのです。
・衰えた組織が「アウトソーシングの請負組織」を利用するのは、よくあることです。
・「素顔の西郷隆盛」(新潮新書)
・人物を見るときには、「環境(出身や家格)の影響でその地位にいるのか、本人の力でその地位にいるのか」を考えるのは、歴史を見るときのポイントの一つです。
・日本の民衆が書いた政治意見書を見ていると、「権力者はお天道様のように贔屓偏頗なく、慈悲をもってみんなを平等に照らす」といった表現がたくさん出てきます。つまり、「満遍なく大地を照らして、恵みを与える太陽だから、権力者は人の上に立てる」という考えです。
・フランス革命でもそうですが、民衆は物価、とりわけ食べ物の価格が上がると、政権を脅かします。
・幕末動乱に向かう過程を知る
宮地正人「幕末維新変革史」(岩波現代文庫)
・「学問や得られる知識そのものに興味がある。だから、勉強する」。これが本来の姿だったのですが、近現代社会ではそうではなくなりがちです。
・自分が大事とする考えの軸を持つこと
歴史を考えるうえで「未来の子どもの幸せ」に価値を置く観点が大事だと思っています。