マネックス証券の広木隆さんの本…
昨年末に読みましたが
このGWに再度読み直し!
やはり勉強になりますね!!
オススメ度…★★★★
響いた内容…
・相場でもなんでも勝負事の「結果」は運や偶然に左右されるところが大きい。運や偶然は人の力ではどうすることもできない。しかし、「プロセス」は自分でコントロールできる。相場であればいかに考えるか、その思考のプロセス、ロジックである。だからこそ人の力で突き詰められる理論が大切なのである。
・主観的確率とは、自分がある事象が発生すると考える確率のこと。
・ギャンブルの定義
「期待値がマイナスなものにお金を賭けること」
・頭の中に「悪い」と「良くなっている」という二つの考え方を同時に持つということだ。「悪い」と「良くなっている」は両立する。「悪い」は現在の状況であり、「良くなっている」は変化の方向である。コロナ禍の経済を見る視点に欠かせない視座であろうと思う。
・菅政権の目指す国家像「自助、共助、公助」
自助…自分で頑張る、共助…地域社会等コミュニティで助け合う、公助…政府のセーフティネット
・為替レートの変動要因
①長期的要因…購買力平価
②長期・中期の要因…政策(外交、金融政策)
③中期的要因…国際収支などの資金フロー
④中期・短期の要因…金利差
⑤短期的要因…ニュース、テクニカル、投機的な動き、など
・人が犯しやすい失敗が2つ。ひとつは予測可能かもしれないことを予測しないこと。もうひとつは予測不可能なことを予測しようとすること。優先順位を間違わないようにする。
・どんなに科学が進歩しても、われわれは天災の予測ができないのと同じで、マーケットの突発的な波乱を予想できるものは少ないということ。
・ジョン・テンプルトン
「本当の強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し、陶酔の中に消えていく」これが相場のサイクル。テンプルトンは相場のサイクルを悲観・懐疑・楽観・陶酔と人間の心理と感情で表現している。
・相場はルールも決まっていないし相手も見えない。そんななかで先を読むのは困難だ。だか、せめて「一歩だけ先」を見る努力をしよう。投資家の心理はファンダメンタルズから、そして市場の動きから常に一歩遅れるということを肝に銘じよう。それが危機を乗り切る相場の極意である。