坂の上の雲…八巻のみ(笑)
どうしても最後をしっかりと把握したくて
最終巻だけ、文庫本で読みました!
なかなか良かったです(°▽°)
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響いた内容…
内容はとても面白かったですが、特に印象に残ったのは「あとがき集」から以下の文です。
・このながい物語は、その日本史上類のない幸福な楽天家たちの物語である。やがてかれらは日露戦争というとほうもない大仕事に無我夢中でくびをつっこんでゆく。最終的には、このつまり百姓国家がもったこっけいなほどに楽天的な連中が、ヨーロッパにおけるもっともふるい大国の一つと対決し、どのようにふるまったかということを書こうと思っている。楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。
・アメリカもイギリスも、国家的行動に関するあらゆる証拠文書を一機関の私有物にせず国民の公有のもの、もしくは後世に対し批判材料としてさらけ出してしまうあたりに、国家が国民のものであるという重大な前提が存在することを感ずる。