どうもー!コウジロウです

 

 

 

 

今回は戸建住宅の内容です。

 

 

 

ご相談の中で難しいと思うのは

雨漏れの対処

です。

 

 

なぜなら、原因の特定が難しいため、復旧工事をやっても再発することがあるから。その結果、家主・業者間の信頼関係にヒビが入ってしまうことも・・・

 

 

 

 

 

どうして原因の特定が難しいか? 

 

 

雨漏れが起こるパターンを家の断面図で見てみましょう。1階のリビングで雨漏れが起こった例です。




①ベランダ床面から1階へ(真上)




②ベランダ手すりから1階へ

 


③2階外壁から1階へ



 

 ④屋根から1階へ



 


 

①~④の例は、雨水が入ったところは全く違うわけです。また、どれか1箇所から入る場合もあれば、複数個所から入る場合もあるので、侵入経路が複数だった場合、原因の特定に時間がかかります。

 

 

 

 

特に、ここ20年ぐらいはゲリラ豪雨など、局所的に想定を超える風雨の影響で、雨漏れの対処をした後も再発することがあります。ざっくり検証してみると、風向き・雨量の違いで、雨漏れするしないが変わると思います。

 

 

 

 

原因を特定することに注力する一方で、私はいつからか、この異常気象とはうまく付き合っていく必要もあると考えるようになりました。それからです、取付け可能なら点検口をつけるようになったのは。

 

 

 

 

◆ベランダの下に点検口を付けた例

 

 

 
 
 
 

点検口をどう使う? 

 

 

 

 

暴風雨が発生しても天井からポタポタ水が垂れてこなければ、まず雨漏れに気づくことはないでしょう。でも実際、天井裏まで水が侵入していたら、知らない間にカビが生えたり、いずれ水を含んだ天井材が下がってきたりするわけです。

 

 

 

そんな時に、天井に点検口があればいち早く天井裏を確認できます。どこから水が多く入っているか、そしてどこに流れているかなど、具体的に確認ができれば、後日業者に相談するにしても話しが伝わりやすくなります。

 

 

 

 

どんなプロが造った建物でも、想定外の自然現象や、家主のメンテナンス不備による劣化があれば、雨漏れが発生するリスクはあります。

 

 

 

 

新築業者からは立場上、『雨漏れを想定して点検口をつける』とは言いにくいからか、あまり聞いたことはありませんし、実際付けている業者はいません。

 

 

 

 

でも、私は数々の家のメンテナンスを見てきた立場から言わせてもらうなら、理想的なタイミングでメンテナンスを出来る人は極わずかだと思いますので、新築時に雨漏れを想定して点検口を付けてもいいと思います。

 

 

 

 

そうすることによって、雨漏れ原因の特定にかかる時間が短縮され、家主・業者双方にとってメリットが生まれると思います。

 

 

 

 

雨漏れが発生した場合の相談先は、前提として新築10年以内であれば、建てた業者が瑕疵担保責任を負っていますので、そちらに相談をするのがいいでしょう。

 

 

 

 

業者を探す場合のポイントとしては、建築物への理解が深い業者がいいと思います。構造や下地のつくりなどに理解がないと、対処する工事範囲を決めるときに答えが出せません。雨漏れの相談は、総合リフォームに対応している業者がいいと思います。

 

 

 

 

総合リフォームに関する記事はこちら

 

 

 

 

 

 

雨漏れにならないように、早めの外装メンテナンスをお勧めします。

 

 


最後までお読みくださりありがとうございます。

 


 

ではまた!