どうもー! コウジロウです
マンションで網戸を外す時は、だいたい次の3つ。
①網の張替え
②部品交換(戸車・外れ止め・・・)
③全体改修工事
前回の投稿では、網戸の外し方・取り付け方を解説しました。今回は、一筋縄でいかない網戸の脱着方法について。
網戸を外そうとしても、引っ掛かって外れない。逆に、取り付けようとしても、引っ掛かって取り付け出来ない。
個々の事例を上げてもきりがないので、ここでは、そもそもどうしてそういうことが起こるのか?建物側の変化によって、網戸の脱着に及ぼす影響をまずは理解してもらえればと思います。
それを理解出来たら、DIYでやってもいいでしょう。ただし、力加減によって部品の破損に繋がる場合もありますので、自己責任でお願いします。出来ない方は無理せず業者に依頼した方がいいと思います。
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マンションはコンクリートと鉄筋で頑丈につくられていますが、それでも度重なる地震などの力によってちょっとずつ変形していきます。
窓はコンクリートをくり抜いたような部分なので、周辺を梁や柱で補強しますが微々たる歪みはあるものです。
※ここでいう歪みは数ミリ程度で、耐震性への影響は全くないレベル。
だいたい、上からの重みが加わっているので、①~③の高さを測ると1~3ミリのずれはあります。上レールと網戸本体は大げさに言うと、次のイラストのようになっています。
正面図では右へ動かすと、徐々に網戸本体と上レールの間が空きます。断面図は同じ色の、上レールと網戸本体のすき間を示しています。
この高さの違いによって、『網戸が外れない』ということが起こります。外れない場合、スライドさせて位置を変えてみると『あら、外れた!』ということも起こります。
この正面図で言えば、外せないのは左側の位置のとき。右側にスライドさせると外れる確率は高くなります。
ただ、一番右側までスライドさせても、網戸本体の右端は外れても、左端は外れないこともあります。
そんな時は、網戸を弓なりにして外します。こんな感じに↓
網戸本体下を足で押さえたまま、両手で網戸を弓なりにします。ただ、この方法は力加減が微妙で、曲げ過ぎはダメ。そうかといって曲げないと戸車(イラストの黄色いところ)がレールに当たって破損します。
私は弓なりの加減を見て、軽い力で外れそうなら作業を継続します(戻す時も弓なりにしてレールに戻します)。ただ、予め戸車が破損する恐れがあることをお客様にお伝えしています。戸車はプラスチックなので、経年劣化していると簡単に割れるからです。
見た目ではわからない建物の変化によって、網戸の脱着が影響を受けている。これは、マンションではあるあるな内容でしょう。
『網戸レールの高さは均一じゃない』このことを知っているだけで、程度が軽ければDIYで対処は可能です。
弓なりにするのに相当な力を入れる場合、もしくは全く外れない場合は、別の対処になります。その辺は、長くなるのでまた別の機会に。
それではまた!