こんばんは。

このブログはもともと当研究所の患者さんや私が主催している神経機能医学講座の受講生の先生方に対する新型コロナウィルスの情報と対処について書いているものです。

LINE公式アカウントでは字数制限がありレポートを書くには字数が少なすぎ、7年間止まっていたこのブログを活用しています。

しかし、患者さん以外のたくさんの方が読んでくれているようで、お友達申請も沢山あり驚いています。

興味を持って下さり、ありがとうございます。

 

ですから、もう少し視野を広げて書いていきたいと思います。

さて、前回、非常事態宣言はいつ解除するのかと言うことについて書きました。

それは経済に対する悪影響の限界によって決まると言う事でした。

下にあるのは4月23日に更新された日本経済新聞社の新規感染者とPCR検査の実施数グラフです。

グラフを見てみると、新規感染者のグラフとPCR検査実施数のグラフが、同じ山を築いています。

つまり、新規感染者数はPCR検査の実施数と比例しているように見えます。

つまり、PCR検査実施数が少ないときは新規感染者数が少ないというわけです。

 

これは実態を表しているのでしょうか?

 

実際に諸外国から検査数が少なすぎると言われています。

 

   

↑日本経済新聞 チャートで見る日本の感染状況から

 (4月23日更新分)

何故でしょうか???

間違いなく、日本経済の崩壊を危惧(心配している)しているからです。

大雑把に言えば、日本には資源が無く、製品の開発、製造、加工で経済を支えています。

そして、それら製品を輸出して外貨を稼ぎ利益を上げているのです。

 

そして今、世界が新型ウィルスによって同時に経済的危機に遭遇しています。

 

ここで日本まで経済的に破綻してしまいますと、その影響は日本だけでなくアメリカも経済再生のタイミングを失いかねません。

 

数字上ですが先進国の中で、感染者数が圧倒的に少ないのは日本だけです。

 

日本人の生活習慣が、清潔であるという事も大いに関係していると思われますが、医療崩壊の懸念も含めコントロールされているように少なく見えます。

 

私は、コントロールしていると思います。

 

テレビを見ていても、感染者の数の報道だけに偏り、出演している有識者委員会の先生方も、

 

「感染爆発か?」

 

と聞かれても、

 

「そうではないが、極めて危険な状態である」

 

と言う意見しか聞けません。

 

私の認識では有識者が

 

「極めて危険な状態」

 

と最初に言い始めたときより、感染者は3倍以上になっています。

では、どうなったら、「感染爆発」となるのでしょうか?

 

あくまで、日本の社会経済を守ると言う意思が感じられます。

 

医療情報以上の事実が多くあります。

 

さて、

世界はグローバル経済(世界的に人、モノ、金が動いている経済)ですから、多くの国が経済的に連携し、新型コロナによる影響も連鎖します。

先進各国からすれば、日本には踏ん張って欲しいと考えるのは自然なことです。

 

感染爆発しても、非常事態宣言によって経済活動を自粛休業要請し過ぎても、どちらも日本の経済に甚大な影響を与えます。

 

人命を優先することはもちろんですが、この新型ウィルスによって社会経済が崩壊してしまえば、ウィルスの終息後(無くなったりはしませんが・・・)国民の生活は立ちゆかなくなります。

 

(↑山中伸弥教授による新型コロナウィルス情報発信より)

 

感染拡大と経済を、如何にバランスさせるのか??

 

日本は、極めて難しい舵取りを要求されているのです。

 

日本のウィルス対策は、海外から見れば緩すぎると写ります。

 

私も正直そう思います。

 

しかし、安倍内閣がやろうとしている事も理解は出来ます。

 

関係している新型コロナウィルス感染症対策本部の方々の不眠不休の努力も想像を超えるでしょう。

有り難いことです。

 

要は、やり方のバランスが大事なのです。

 

新規感染者の数ばかりがクローズアップされがちですが、いまや個人事業主の方や中小企業は、経済的にどんどん追い込まれています。

 

皆さんも、今後の収入に関しては不安を感じているはずです。

 

解決策としては、

 

我々が出来る事は、外出や行動が良くないという認識ではなく、「ウィルスに感染すること」が良くないという認識が大事です。

 

しっかり、正しい知識で対策を講じていれば、また、対策をしている場所であれば、大丈夫です。

 

新型コロナウィルスの影響は、長期にわたるでしょう。

恐れすぎず、しかし、軽んずることもなく、正しい医学知識と情報によって、経済活動や行動する事が大切なのです。