こんにちは。

所長の田中です。

 

毎日、欧米の研究機関、大学などのレポートやペーパー(論文)に目を通しています。

 

しかし、少し疲れてきました。

 

皆さんも、いつまで外出などの行動を自粛するのかと思いませんか?

 

正しい情報と知識を得ることが大事です。

 

私の治療室では、最新の情報を元に完璧を期してウィルス対をしています。

どうしているのかは、患者さんには配信していますし、来院している方はご存知でしょう。

 

もともと、内科などではありませんから、風邪の症状をもって来られる患者さんは殆どいません。

そして完全予約制ですから、ヒトが重なりません。

あとは無症状のキャリア(ウィルスを持っているヒト)対策です。

感染が酷い地域からの患者さんも、癌などの重傷患者さん以外はご遠慮いただいています。

 

ところで、このウィルスは、RNA型のウィルスです。

簡単に言うと(また、簡単に言うことで誤解が生じるかも知れませんが)進化がえらく速いのです。

その環境に応じて変化していきます。

現在、研究機関で確認されているだけでも、既に3種類存在しています。

ワクチンが出来た頃には、大きく変化していることでしょう。

 

インフルエンザワクチンと同じで、予防接種をしていてもインフルエンザにかかるヒトはたくさんいます。

 

これも同じ理屈です。

 

そして今回のウィルスはワクチンを作れるかどうかさえ分からないと言う研究者もいます。

 

前回のブログには、「帯状発疹などを引き起こすヘルペスと同じで、抗体が出来ない限り身体の中から消えて無くなる事はありません。」

と書きました。

 

少し補足説明します。

 

今現在の最新の研究では、本当の意味での抗体自体が出来るかどうか分からないと言う研究者もいます。

 

そして抗体ができたとしても、このウィルスに感染しないわけではないと言うことを、覚えておかなければいけません。

 

そして、このウィルスは消えて無くなりません。

 

一旦、陽性反応(感染しているヒト)が、陰性(治っても)になっても、また、再発するヒトが多発しています。

 

何故、再発するのか???

 

二つの原因が考えられます。

 

1,新たに感染している場合。

2,体内にいるウィルスが、再活性してる場合。

 

現在の研究では、再活性しているという理論が有力です。

再活性している・・・。

また、再活性とは活動を始めるという意味です。

 

これはとても大きな問題です。

 

何故か???

 

つまり、一旦この感染症が治っても、このウィルスに対する有効な抗体(ウィルスに対抗する免疫物質)が出来ないのではないかと言うことを示唆しています。

 

進化が速すぎるので、抗体も何処まで役に立つかがわかりません。

 

つまり、みんなが抗体を持てば、もう大丈夫という事ではないと言うことです。

 

抗体ができたとしても、感染しないというわけではありません。

 

長期化することは、避けられません。

 

このウィルスは、一旦、終息したように見えても、対策を怠るとまた拡大します。

 

中国が、経済対策を急ぐ余り、前のめりで武漢の都市封鎖を解除したことは、更なる感染拡大の危険性を孕(はら)んでいます。

事実として中国の感染者数は、感染していても無症状のヒトを数に入れていないのです。

本当に危険だと思います。

 

研究者の中には、終息するのに1年から2年かかるという人もいます。

日本の非常事態宣言は、海外のそれとは違い、非常に緩いモノです。期限である5月6日までに終息するとは考えにくいのです。

 

皆さんは、いつまで我慢できますか????

 

そして、前述した経済的問題も中国だけの話ではありません。

このウィルスのせいで世界が変わってしまうでしょう。

終息すれば、「ハイ、それで終わり!!」という話ではありません。

 

安倍政権が、非常事態宣言をなかなか出さなかったのも経済的な強烈な打撃が予想できるからです。

 

一般の方が思っているより深刻な状態が待っています。

 

これについても後日、書きたいと思います。

私は、日本の大学の学位は経営学ですから(医学の学位はオーストラリアです。)、これらについてもリサーチしています。

 

正しい知識、新しい情報を知って行動すれば、きっと、何も知らず、ただただ恐怖するより行動は広がるでしょう。

もちろん自粛要請を、無視しろと言っているのではありません。

それは勘違い無く。

 

今後、このことについても書いていきたいと思います。