サミーは、落ち込んでいた。

ただただ、ビデオのショウを眺めていた。

何度も何度も繰り返し。

その時がきたことだけは分かってた

心の声を聞くべき時が,きたことを

人生の陰を歩んで、
まるで死んでいるかのような人生を抜け出す時を

彼のボスは言う、

坊主、さっさと行動しろ!!

どうせろくな考えもないんだろ!

サミー、自分を何様だと思ってるんだ?

お前はエメラルド・バーの掃除さえしていればいい!!


その翼を広げ そして 飛び立つんだ

飛び立て 遙か彼方へ

その小さな翼を広げて 遠くへ飛び立て

飛び立て 遙か彼方へ

本当の自分を取り戻せ

自分にとって一番大事なことを分かっているだろう?

君は、本当は自由なんだから。



彼はいつも、場末の安いホテルで、たった一人

すぐにこんなところから抜け出すんだと、いつも考えている。

遠くへ、もっと遠くへと旅立つことを。

引き留めるものなど、本当はなにもないんだ




生まれたときから、小心者で

幸運というものにも、恵まれたことがない。

だから、何をしても苦労ばかりだった。

そう、その時がきたんだ。

決心するときがきた。

もう、これが最後のチャンスなんだ。


ボスは怒鳴る。

良く聞け小僧!

おまえはいつもつまらない夢ばかり見ている!

おまえの考えてることは、現実離れした夢物語ばかりだ!

おいっ、サミー、身の程を知っているのか?

なんだ? エメラルド・バーに不満でもあるのか!

そうさ、親愛なる君よ!

翼を広げ そして飛び立つんだ

飛び立て 遙か彼方へ

その小さな翼を広げて 飛び立つんだ

飛び立て 遙か遠くへ

自分を取り戻すんだ!

もう、何をすべきか分かっているだろう

なぜなら、君は自由なのだから

さあ、愛すべき君よ!

私と一緒に飛び立とう!