来院される赤ちゃんの疾患の中で

「夜泣き」「かんの虫」も非常に多いものです。

これにはお母さんの方も参ってしまいます。

これらの症状も、先天性の病気がなければ

往々にして、出産時の問題か、離乳食、

あるいは、妊娠中のお母さんの環境に大きく左右されます。

昔、ヨーロッパを支配したナポレオンの母は

ナポレオンを妊娠中に、家を政敵に襲われたり

嵐の中馬に乗り、逃げたりと

波瀾万丈であったと言います。

そんな中、ナポレオンは生まれました。

するとそのためかどうかは分かりませんが

ナポレオンも波瀾万丈となったと言います。

この話には医学的な根拠がないように思われますが

人生が波瀾万丈になるというのは言い過ぎですが

たしかに、妊娠中のお母さんのストレスは

赤ちゃんの脳にも影響を与えます。

詳しくは専門的になりますので、省略しますが

妊娠期間中におかあさんに大きなストレスがかかると、

お母さんのストレスは、赤ちゃんの状態にたいして

生理学的に影響を与えます。

また、離乳食の時期や授乳中のお母さんの食事も非常に重要です。

ですから、お母さんの栄養環境、精神的な環境、赤ちゃんの検査で

神経機能医学的に問題点を検査し、

治療すると意外に短期間に症状が沈静化してきます。