さて、連休が過ぎました。

連休だったことも、忘れるぐらい忙しい先週でした。

ところで、

患者のおばあちゃんで、家が火事になってから

「手足の震え、胸が苦しい、腰が痛い」

などの症状を訴えてこられている方がいます。

もちろん、私の研究所に来られるぐらいですから

医療機関における理学検査には、異常は認められません。

コレステロールと中性脂肪が、多いだけですが

これは世間一般に言われるほど、問題ではありません。

この件に関しては、いずれ書きたいと思います。

さて、この方の主訴ですが

「手」と「胸」と「腰」ですから、

どこの骨のズレでしょう?

???????。

もちろん、骨のズレは関係ありません。

医学的にそこに原因を求めることは非常に苦しい。

大体このケースでは、

医療機関でも患者さんは、心療内科か精神科に紹介されることが多いようです。

いわゆる原因の分からない「不定愁訴」というわけです。

一生懸命、症状を訴えるのですが、理学検査に異常が何もない以上、

治療は出来ません。

あまりにも、ひつこく医師に訴えると心療内科行きになります。

学会で、心療内科の先生とお会いすると、

「何でもかんでも、こっちに送ってくる。」

と怒っておられる先生もおられました。

ここが今の医療の手つかずの部分なんですね。

要するに、これは中枢神経に問題があるのですが

何がどのようになったを、神経学的に説明できれば

治す方法もあるわけです。

このとき、いろいろな治療法によっては「~エネルギー」とか

「脳の反応」などの説明されることもあるようですが、

はたして、その先の説明が無い場合が多く、良く分かりません。

神経学は、もっと複雑です。


話は元に戻りますが、

このケースは、小脳に問題ありと見ました。

それで治療しましたら、手の震えと、足の震えは

マシになりました。

「息苦しさ」は、鬱の症状の一つでもあります。

この症状の、原因である中枢神経エリアは「手の震え」と「足の震え」と

違う場所です。

さらに腰痛に関しても、違います。

それをターゲットに治療計画を立てるわけです。