春になると、暖かくなるのはよいのですが、身体がだるく、やる気が失せたりします。

これは自律神経が、冬バージョンから春バージョンになるときに

その調整がうまくいかないからです。

それぐらいだと良いのですが、五月病や鬱病というやっかいな病気も出てきます。

ヒトは仕事のストレスや心配事が続くと、イライラして怒りっぽくなったり

無気力で鬱っぽくなったりします。

免疫学では、怒りっぽうなる方を「顆粒球型」、無気力になる方を「リンパ球型」と分類しています。

そこで・・・。

あなたは、落ちらのタイプですか??

顆粒球?、リンパ?

考えましたか?

答え。

実は、これは生まれつきの自律神経系の傾向でも決まりますが、

どちらですかという質問は、正しくありません。

鬱病の患者の白血球の分布を調べてみると、顆粒球優位の方とリンパ球優位の方が、半々となります。

そうすると、免疫学では「無気力」や「鬱」は「リンパ球型」となり副交感神経優位型である

という法則が成り立ちません。

そもそも、鬱は脳の機能異常ですから免疫学だけではそれらの説明は出来ません。

イライラか無気力は、神経学的には同じ直線上にあります。

何のことか?

つまり、時系列でヒトの感情特性は、変化していきます。

まず、ストレスが加わると疲れてきます。

身体がしんどい、やる気がなくなってくる。

しかし、それでも仕事などはしなければいけませんから、

次に、なにげに元気になってきます。

これは、身体の非常用電源のスイッチが入った状態です。

このとき元気になるのはよいのですが、なにせ非常用です。

本人は、なぜか疲れていてもガンガン仕事がやれると思っているのですが、

そもそも非常用ですので、無理をしています。

でうから、前頭葉の働きも低下し、理性が働きにくく、イライラ、怒りっぽいとなるのです。

NEXT-Applied Neurologyでは、この段階を「フェーズⅡ」と呼んでいます。

この段階は、長くは続きません。

非常用ですから。

いずれ本当の疲労が蓄積し、破綻することになります。

ですから、ヒトのイライラと鬱に関してはそれまでに時間経過に沿って段階があると言うことですね。

疲れていたのに何故か急に働けるようになったら、要注意ですよ。

早めに休養をとりましょう。

・・・

といっても、世間はそう甘くなく働き続けないといけない方が多いのです。

ではどうするか?

NEXT-Applied Neurology の治療で養生しましょう。

治療についてはこちらを参照→NEXT病因論1~4、NEXT-Applied Neurology