では前前々回の続きから。

「ジストニア」における根本的な原因は、血流障害にある

と前回のブログで書きました。

では、

なぜ血流障害が起こるのでしょう?

実は、この理論からすると心因性で「ジストニア」が発症する理由も

分かってきます。

これには自律神経系の交感神経系が関わっています。

この交感神経系が緊張状態になるといろんな障害が出てきます。

その内の一つが、「血流障害」です。

交感神経が分泌させるアドレナリンは、血管を収縮させる作用があります。

ゆえに、持続的に交感神経の緊張状態が続くと、細胞がアドレナリンの作用を受け続け

全身で血流障害が起こります。

皆さんご存知のように、血液は全身脳細胞に栄養と酸素を送り込んで、

老廃物を回収しています。

交感神経の緊張は、このサイクルを阻害しますから

栄養と酸素が欠乏して、老廃物が停滞します。

結局、身体の症状としては痛み物質や疲労物質が蓄積して

痛みやこりなどが発症します。

発がん物質なども蓄積しますから、非常によろしくない。

しかし、根本的に細胞の機能も大幅に低下してきます。

そして、細胞は生きていけなくなりやがて死滅してしまいます。

これを、アポトーシスと言います。

この機能低下が、ジストニアに関連する神経細胞に起こると
(→こちらを参照:ジストニア~その2

それに関連する身体的な機能が阻害されるのです。

ジストニアの患者さんは、経験があると思いますが

とても寒い日は、身体が緊張して、つまり交感神経が緊張するので

調子が悪いと思います。