前回まで、
交感神経の緊張によって、血流障害が発生すると、
ジストニアに関与する脳の神経細胞に機能障害が発生すると書きました。
血流障害の問題について、もう少し見ていきましょう。
最近もらったメッセージに、
「検査では、血流障害はないようなのです。」
と言うメッセージをもらいましたが、
ここでいう「血流障害」は、脳梗塞や脳血栓ではないので
「MRI」や「CT」など理学検査には、でてきません。
これらの脳梗塞や脳卒中によって引き起こされる血流障害は、
「器質的血流障害」
です。
ようするに、物理的に血流が滞っている状態です。
それに対して、交感神経の緊張が作り出す、血管の収縮による血流障害を
「機能的血流障害」
と言いいます。
たとえば、ジストニアと同じ「大脳基底核」部分の病気ファミリーである
パーキンソン病の診断基準として、
「CTやMRIにおいて画像所見で特異的異常が認められない。
(神経変性疾患、脳血管障害性パーキンソニズムを除外)」
と言うことがあげられ、
逆に、パーキンソン病の診断基準として、
「画像診断では異常がないこと」
が、パーキンソン病の診断条件の一つなのです。
理学検査では分かりません。
生きている人間を解剖するわけにはいきませんから、仕方ありません。
結局、死後の解剖によって、
肉眼で黒質・青斑核の色素脱失が確認でき、組織学的な所見として、
黒質、青斑、迷走神経背側核、視床下部、交感神経節など、いわゆる神経細胞脱落が確信できます。
これらの組織学的所見は、とりもなおさず機能的血流障害を示しています。
さて、交感神経の緊張による血流障害でもう一つ問題になるのが、
顆粒球の大量発生です。
白血球の構成要素である「顆粒球」は、交感神経の緊張によって、多く作り出され
これらは生体内の最強の毒素である「活性酸素」を大量に分泌します。
その一方、分泌能が低下して活性酸素の消去に働く、酵素の分泌力も弱まるため
活性酸素は、いきよい良く細胞を攻撃します。
この活性酸素が、長く分泌されることによりもっとも影響を受けるのが
血管組織です。
ついには、動脈硬化などを引き起こします。
これらの現象が、「大脳基底核エリア」に起こるとこれに関連する
疾病が発症するというわけです。
最後に、何故、特定的に「大脳基底核」に血流障害が起こるのかは
いまだ、分かっていません。
しかし、血流障害が原因であることは、免疫学的に分かっていますので
私の「NEXT-Applied Neurology」 では、これを改善させるのです。
自律神経が、重要なのです。
研究所での具体的治療法は、個別対応であり自分で出来るものでもありませんし、
複雑ですので割愛します。
自分で出来る自律神経の改善方法は、今後、書いていくつもりです。
以上、ジストニアについて書いてきました。
今まであった、質問や疑問に答えてきたつもりですが
なにかあれば、コメントやメッセージでもどうぞ。
臨床が忙しく、すべてお答えすることが出来ないと思いますが
それを参考に、ブログを書いてみます。
交感神経の緊張によって、血流障害が発生すると、
ジストニアに関与する脳の神経細胞に機能障害が発生すると書きました。
血流障害の問題について、もう少し見ていきましょう。
最近もらったメッセージに、
「検査では、血流障害はないようなのです。」
と言うメッセージをもらいましたが、
ここでいう「血流障害」は、脳梗塞や脳血栓ではないので
「MRI」や「CT」など理学検査には、でてきません。
これらの脳梗塞や脳卒中によって引き起こされる血流障害は、
「器質的血流障害」
です。
ようするに、物理的に血流が滞っている状態です。
それに対して、交感神経の緊張が作り出す、血管の収縮による血流障害を
「機能的血流障害」
と言いいます。
たとえば、ジストニアと同じ「大脳基底核」部分の病気ファミリーである
パーキンソン病の診断基準として、
「CTやMRIにおいて画像所見で特異的異常が認められない。
(神経変性疾患、脳血管障害性パーキンソニズムを除外)」
と言うことがあげられ、
逆に、パーキンソン病の診断基準として、
「画像診断では異常がないこと」
が、パーキンソン病の診断条件の一つなのです。
理学検査では分かりません。
生きている人間を解剖するわけにはいきませんから、仕方ありません。
結局、死後の解剖によって、
肉眼で黒質・青斑核の色素脱失が確認でき、組織学的な所見として、
黒質、青斑、迷走神経背側核、視床下部、交感神経節など、いわゆる神経細胞脱落が確信できます。
これらの組織学的所見は、とりもなおさず機能的血流障害を示しています。
さて、交感神経の緊張による血流障害でもう一つ問題になるのが、
顆粒球の大量発生です。
白血球の構成要素である「顆粒球」は、交感神経の緊張によって、多く作り出され
これらは生体内の最強の毒素である「活性酸素」を大量に分泌します。
その一方、分泌能が低下して活性酸素の消去に働く、酵素の分泌力も弱まるため
活性酸素は、いきよい良く細胞を攻撃します。
この活性酸素が、長く分泌されることによりもっとも影響を受けるのが
血管組織です。
ついには、動脈硬化などを引き起こします。
これらの現象が、「大脳基底核エリア」に起こるとこれに関連する
疾病が発症するというわけです。
最後に、何故、特定的に「大脳基底核」に血流障害が起こるのかは
いまだ、分かっていません。
しかし、血流障害が原因であることは、免疫学的に分かっていますので
私の「NEXT-Applied Neurology」 では、これを改善させるのです。
自律神経が、重要なのです。
研究所での具体的治療法は、個別対応であり自分で出来るものでもありませんし、
複雑ですので割愛します。
自分で出来る自律神経の改善方法は、今後、書いていくつもりです。
以上、ジストニアについて書いてきました。
今まであった、質問や疑問に答えてきたつもりですが
なにかあれば、コメントやメッセージでもどうぞ。
臨床が忙しく、すべてお答えすることが出来ないと思いますが
それを参考に、ブログを書いてみます。