「ジストニア」や「パーキンソン病」などには

中枢神経系における「大脳基底核」という部分が関わっていると

前回書きました。(こちらを参照→ジストニア~機能医学のアプローチ

これらは神経学では、結構明確になっています。

この「大脳基底核」を分解しますと

「尾状核」、「被殻」、「淡蒼球」、「視床下核」などに分けられます。

ときに、上記に加え「赤核」や「黒質」を加えます。

また、尾状核と被殻をあわせて「線条体」とよんだり

被殻と淡蒼球をわわせて、「レンズ核」と呼んだりすることがあります。

このような分類は、どうでも良いのですけれど

上記に説明した部位に病変があると

それぞれに対応した病気が発症します。

「黒質」は、パーキンソン病

「被殻」は、ジストーニア(ジストニー)

「線条体」は、ハンティントン病、舞踏病

「赤核」は、筋緊張亢進(BEnedikt症候群)

と言う具合。

共通するのは、自分の意志とは関係なしに、姿勢や動きに問題が出ることです。

さて、これらの事実はある程度分かっているのですが、

問題は、その「原因」です。

一次性とされるものは、その原因がわから無いのです。

私が、行っている NEXT-Applied Neurology という治療法は

この原因を自律神経的に特定しています。

これに基づいて、治療を行うのです。

結論から申し上げますと、

「ジストニア」は、自律神経系の機能異常に端を発する

脳の血流障害が、原因と考えられるのです。

ですから、これを調整すれば、改善していく可能性はあります。