私の研究所に来られる患者さんに、
「ジストニア(dystonia)」と呼ばれる疾患の患者さんが多い。
もちろん、現在まで治療実績を上げています。
現在、このジストニアで治療中の患者さんの話では
ミクシーなどのソーシャルネットワークでの集まりでも
「治った」という人が、見当たらないと言います。
私の治療室では、治った人はかなりいます。
ですから、私にとって「治る」と言うことは普通に認識していて
「治らないものである」などと忘れていました。
思えば、現代医学でも原因不明のようなもので
難治の疾病であることは、通説になっています。
そこで、今回はこの「ジストニア」について考察します。
出来るだけ、難解な医学用語を使わないで説明したいと思います。
まず、「ジストニア」とは??
「ジストニア」は、中枢神経系、特に大脳基底核における障害で、
不随意(自分の意志関わらない)で、持続的な筋肉の収縮による
運動障害のことです。
たとえば、「首が一方向に向いたままになる」
「首が傾いたままになる(痙性斜頚)」
何かの刺激で、
「特定の一方向に向いてしまう」軽いものでは、
「まぶたのけいれん(眼瞼痙攣)」等の症状です
このジストニアには、大まかに分けて一次性と二次性に分類されます。
一次性ジストニアは、原因となるものが見つからないもので、
原発性とも言われます。
医学用語で、「原発性」と診断されるものは
「原因がわからない。」
と言っているのと同じです。
二次性ジストニアは、薬物によるもの(毒物や副作用など)や遺伝性等があります。
心因性というものもありますが、二次性には含まれません。
明らかに二次性で無いものは、原因不明と言うことになります。
要は、「治らない病気」の一つで、難病指定を求める声も多い。
しかしながら、検査と診断が必要ですが、
すべてが治せない訳ではありません。
多くは一次性で、私の研究所では心因性も同じ理由で発症していると考えています。
これは中枢神経系の機能に着目すれば、機能医学的な治療の方法もあります。
まずは、機能医学としてどう見ているのかを、説明しましょう。
神経学的には、大脳基底核(Basal ganglia)という場所に問題があると考えています。
「大脳基底核」と言えば「パーキンソン病」が有名です。
これも不随意に手が動いてしまったりします。
この大脳基底核が、治療のキーポイントになります。
事実、「ジストニア」に対する薬物療法では、パーキンソン病の薬が応用されます。
抗不安薬が、処方されることもあることから「心因性」と言うことも間接的に示唆されます。
もっとも、薬物療法は「ジストニア」だけでなく「パーキンソン病」にも有効率は低いものです。
なぜなら、すべての薬物は「自律神経系」に悪影響があるからです。
これらの事実も、非常に大事なのです。
続く。
「ジストニア(dystonia)」と呼ばれる疾患の患者さんが多い。
もちろん、現在まで治療実績を上げています。
現在、このジストニアで治療中の患者さんの話では
ミクシーなどのソーシャルネットワークでの集まりでも
「治った」という人が、見当たらないと言います。
私の治療室では、治った人はかなりいます。
ですから、私にとって「治る」と言うことは普通に認識していて
「治らないものである」などと忘れていました。
思えば、現代医学でも原因不明のようなもので
難治の疾病であることは、通説になっています。
そこで、今回はこの「ジストニア」について考察します。
出来るだけ、難解な医学用語を使わないで説明したいと思います。
まず、「ジストニア」とは??
「ジストニア」は、中枢神経系、特に大脳基底核における障害で、
不随意(自分の意志関わらない)で、持続的な筋肉の収縮による
運動障害のことです。
たとえば、「首が一方向に向いたままになる」
「首が傾いたままになる(痙性斜頚)」
何かの刺激で、
「特定の一方向に向いてしまう」軽いものでは、
「まぶたのけいれん(眼瞼痙攣)」等の症状です
このジストニアには、大まかに分けて一次性と二次性に分類されます。
一次性ジストニアは、原因となるものが見つからないもので、
原発性とも言われます。
医学用語で、「原発性」と診断されるものは
「原因がわからない。」
と言っているのと同じです。
二次性ジストニアは、薬物によるもの(毒物や副作用など)や遺伝性等があります。
心因性というものもありますが、二次性には含まれません。
明らかに二次性で無いものは、原因不明と言うことになります。
要は、「治らない病気」の一つで、難病指定を求める声も多い。
しかしながら、検査と診断が必要ですが、
すべてが治せない訳ではありません。
多くは一次性で、私の研究所では心因性も同じ理由で発症していると考えています。
これは中枢神経系の機能に着目すれば、機能医学的な治療の方法もあります。
まずは、機能医学としてどう見ているのかを、説明しましょう。
神経学的には、大脳基底核(Basal ganglia)という場所に問題があると考えています。
「大脳基底核」と言えば「パーキンソン病」が有名です。
これも不随意に手が動いてしまったりします。
この大脳基底核が、治療のキーポイントになります。
事実、「ジストニア」に対する薬物療法では、パーキンソン病の薬が応用されます。
抗不安薬が、処方されることもあることから「心因性」と言うことも間接的に示唆されます。
もっとも、薬物療法は「ジストニア」だけでなく「パーキンソン病」にも有効率は低いものです。
なぜなら、すべての薬物は「自律神経系」に悪影響があるからです。
これらの事実も、非常に大事なのです。
続く。