坐骨神経痛と診断された70歳のおばあちゃんが来院しました。

ブロック注射をしても、あまり効果が無かったとのことで来院。

検査をしてみると、筋膜の痛みの様でした。

いわゆる、筋、筋膜疼痛性症候群と言われるものです。

ですから、厳密に言うと坐骨神経の痛みではない。

私の治療で寝返りも打てるようになり、楽になって来ましたとのことでした。

しかし、

ついこの間、元に戻ったかのような激痛となって来られました。

「おばあちゃん、何か労働とかした?」

「いいえ、何もしてしません。(方言です)」

「何もしてない??」

「はい、してしません」

さて、なんで症状がぶり返したのか??

診てみると、筋肉の障害部位は減ったままです。

「ひょっとして、寒くなったから暖房器具入れて寝てない??」

「はい、電気毛布をいれて寝てます。」

「でも、暑くなりませんか??」

「はい、暑いので足を出して寝てました。」

なるほど、それで分かりました。

足が冷えてしまい、筋肉の拘縮と血液循環の障害が発生して痛みが酷くなったのです。

いくら寒くなっても、暑すぎる暖房器具は、逆効果。

「電気毛布は、やめましょうね」

「はい、良いと思って入れたんですが・・・」

この日、色々アドバイスをしました。

秘策も伝えまして・・・・、

それから、激痛は無くなりました。

予後は順調です。

最近は朝方が冷えるので、中年以降の人たちも足が布団から出て冷えると

「こむら返り」を起こすくらいですから、痛くなって当然ですね。

とくに水分が不足している人は、要注意!!