■価値を提供する-その3- 価値があるのは受け取った人の感情 | ドラッカーから学ぶネットビジネスの極意
■本書の趣旨
「顧客の創造」の観点から、ネットビジネス市場における価値の提供の方法・考え方について、企業の活動などの事例を踏まえて解説しています。なお、情報そのものに価値はない!ということを前提に記事を書いております。



■本編:価値があるのは受け取った人の感情



IKEAの事例を述べながら、価値のお話をしたいと思います。

空間創出


まずは伝えたいことを・・・
↓↓

人が求めているのは、商品そのものでもなく
サービスでも情報でもありません。


究極的にいうならば、
商品・サービスにそこまでの高い価値はありません。



前回の日記でも伝えたように、
本当に価値があるのは、その先にある「感情」です。




「楽しければいい」というと乱暴にな言い方になってしまいますが、
その通りなのです。



その瞬間を全力で楽しんでもらって、
また足を運んでもらえて、お金までもらえる。



コレだけです。


顧客が求めているのは、
自身の感情・欲求を満たす事ですから。


解りやすい例えがブランドバックでしょう。


バックそのものには価値はありません。
顧客が価値を感じるのは、ロゴであり会社のブランドであり、
そのブランドの世界観です。

もちろん、顧客によって価値の感じ方は異なるでしょう。

バーバリーのバックでいえば、バーバリーという会社が好きという理由で、
購入する顧客もいれば、
このかばんを持っていると皆が羨ましがるから購入する人もいます。



原理としては、高級車が売れるのと同じですよね。

本来は普通であるコモディティ(汎用製品)に付加価値をつけ、
利幅を上げるところにあります。


普通の物を普通に売っていては、利幅が上がらないどころか、
価格競争に巻き込まれて、赤字のリスクもあるでしょう。



極端な例でいうと、壺や有名画がそれに当たります。


世界に一つとかナントカ画伯が描いたとかいって、
考えられないような価格で売られいる場合もあります。


常識では考えられなくても、求める人がいて満足すれば、
それはそれでよしなのです。全ては、価値観なのだから。

例外として、ウソをついたら法律に引っ掛かるのでNGです。


では、次にサービスを例にしてみましょう。

お得意のディズニーを使います。何度も何度も…

ディズニーが圧倒的に強い要因は、
やっぱり付加価値を提供するのが上手だからです。

テーマパークがあるだけではディズニーには誰も行きません。

現実の世界を忘れて憧れの世界に身を置くから、
顧客はディズニーに足を運びます



・・・これだと解りやす過ぎてイメージが出来ないので、
別の企業を用意しました。



IKEAです。オランダの家具メーカー。

IKEAというと、20000㎡という在庫センターともいえる大型店舗を構えていて、
立地条件の悪い所にしか店を持っていません。


しかし、顧客はワザワザ時間と手間をかけて、
IKEAに足を運んでくれます。

そして、たくさんの家具を購入しています。

なぜか・・・?

IKEAという空間が楽しく楽しくて仕方がないからです。


店内のいたるところに、洋モノ家具が置かれていて、
パーテションごとに一つの部屋のように見えます。



来店顧客は、実際に家具が家に置かれているイメージを想像出来きて、
そんな家具がある空間で過ごす休日をイメージします。


するとどうなるでしょうか?


たまらなく、その商品が欲しくなるのです。
そして、気付かない間に購入してしまいます。



しかし、コレだけでは購入はしてもらえはしますが、
ワザワザ遠くからへき地まで来店してくれることについての
説明にはなっていませんよね。



ここがIKEAの上手なところです。
アウトレットやモールと同じロジックで考えています。



その空間で丸1日過ごせることが楽しくて仕方ないのです。
解りやすい例でいうと、アニメやゲーム、
デジタル機器が好きな人が秋葉原に行くような感覚です。


その空間にいるだけで楽しい。だから、行く。
たったそれだけで集客が出来てしまいます。
(大型店舗を構えるのが大変な仕事ではありますが、、、)



【ネットビジネスにも同じ考えを応用してみる】


ネットビジネスで流行るサイトには、
このIKEAと同じ考え方が応用されていると思います。



新しいことを知れるという機能的な価値もありますが、
それだけでは不十分です。



新しい情報をいくら仕入れて、
それを伝えるだけではいつかは限界がきます。


永遠の自転車操業をしないといけません。


少なくとも、ネット起業家が幻想としている
サイトを作って楽して儲ける世界からは程遠い世界です。


それらに付随する感情的価値の提供が必要となってきます。


こういった今までにない価値を実現させるのが、
ドラッカーが提言する『顧客の創造』でもあるわけです。


今日はこの辺で♪


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