完成間近のマンション「違法」判決
東京は新宿区で建設中の3階建てマンションが裁判で違法と判断
取り壊しを余儀なくされている。
大きなニュースなのでご存じの方も多いと思います。
日頃確認を通すために苦労している身としては複雑な思いです。
問題となったのは、高さ約10メートルの3階建てマンション。
敷地の周りはがけ状で、長さ約34メートル、最小幅約4メートルの進入路
だけで外の道路に通じている。
延べ床面積は約2800平方メートル。
都条例に従えば災害時の避難のため幅8メートルの通路がなければ、
建築確認の前提となる安全認定を出すことができないが、
区は建物の規模や耐火性を考慮し、「安全性に支障はない」と判断して
2004年12月に特例として安全認定し、06年7月には建築確認が出された。
延べ床面積が1千平方メートル以下であれば、安全認定は必要ない。
マンションの建築確認が最高裁で取り消されるのは異例なこと。
工事は中断中らしいですが、内外共仕上げ工事を残すのみで、
ほぼ完成しているようです。
建設地はかつて狸などが生息していて、「たぬきの森」として周辺
住民が自然保護運動を展開していたらしい。
現在は周辺のわずかの木を除きほとんど伐採されてしまっている。
多分、特定行政庁の判断と言うことで確認降下したのだと思いますが、
それを裁判所が最高裁とは言え、違法と判断した場合はどうなるんだろう。
裁判の判決の方が優先されるのでしょうか????。
しかし、一度壊してしまった自然は建物を取り壊したからと言って、
元に戻る物なのか???疑問です。
この先どう解決していくのか注目して行きたい問題ですね。
一方先日テレビで報道していましたが、地方の行政で無駄なというか
不正に払われた議員だったか職員だったかの給料など、
住民訴訟で住民側勝訴の判決が出たにも関わらず、
議会がその返金を受け取らないとの議決をして、税金が無駄に
なったままに成ると言うことが2件ほど報道されていました。
裁判とは何のために有るのか、行政と司法はどちらが優先なのか?
世の中分からないことだらけです。