京に学ぶエコライフ(食)
「三方よし」のおばんざい。
家族と家計と環境にやさしく。
京都の暮らしで「もったいない」精神が最も色濃く映し出されて
いるのは、“食”と言う記事が京都新聞にあります。
素材を使いきる調理法は見事と言うほかありません。
その典型例とも言えるメニューが魚の頭と骨を使った、
ぶり大根や粕汁だと言います。
塩付けのブリやシャケを丸ごと一匹買っておき、
先日書いたハシリ(台所)の一角に縄でつるしておき、必要な分だけ
切り取って食べて行くうちに、1月も中旬にはブリもシャケも頭と骨だけ。
食べられる身などもうありません。
しかし、始末な京女はここで頭をひとひねり。
家族の喜ぶおかずを造り出した。
ブリの頭と骨をダシにした「大根だき」
シャケも同じく頭と骨をダシにしての「粕汁」に。
どちらもこっくりと深みのある美味しさで、上等の切り身で作っても
決して出ない味わいなのです。
魚の骨まで全て使い切るこの料理は、
家族と家計と環境にやさしい「三方よし」のおばんざいなのです。
と書いてありました。
確かに昔の人は、物を大切に「もったいない」を実践していたのですね。
今、外国の人がこの「もったいない」と言う言葉は素晴らしい言葉だと
言って、実践しているとか。
今、新築の現場に入っている大工さんも、材木を無駄無く、
しっかり使ってくれています。
感謝です。