古代像の楽園?
大分県の姫島(姫島村)の海岸線にある地層から、
日本固有の古代像「アケボノゾウ」の足跡とみられる化石を発見した
と言う記事が京都新聞にありました。
発見したのは京都大学大学院
博士課程の北側博道さんと、地元の郷土史研究家の木野村孝一さん
らが見つけたと有ります。
付近では過去に歯の化石も見つかっているが、
古代像に詳しい滋賀県立琵琶湖博物館の高橋啓一総括学芸員は
「アケボノゾウの足跡なら九州で初めての発見」
と言っています。
アケボノゾウとは、
近畿地方での発見が最も多く、東は関東地方から、
西は北部九州まで分布しています。今から約250万年前~70万年前頃に
生息していたと考えられています。有名なナウマンゾウ
(今から約30万年前~1万5千年前頃)や
マンモスゾウ(今から約6万年前~2万年前頃)
に比べると、小型ですが、年代的には、かなり古い時代の象です。
アケボノゾウの祖先は、今から約500万年前~300万年前頃に、
中国で生息していたツダンスキーゾウや黄河象(コウガゾウ)の仲間である
ミエゾウ(シンシュウゾウ)であると推定されています。
ミエゾウは、体高(肩までの高さ)が3.8メートルをこえる大型の象ですが、
その後、
日本が大陸から分かれて島となり、日本列島に取り残されたミエゾウが、
狭い日本の環境に適応するために、小型化して、
アケボノゾウとなったと考えられています。
と言うことらしいです。
名前位は知っていましたが、詳しくは知りませんでしたので詳しく分かってよかった。
島内ではシガゾウやナウマンゾウの化石も見つかっており、
木野村さんは「陸続きだった時代の姫島がゾウの楽園だったことの証」
だと言っているらしい。
250万年前の話・・・・・・・・。その頃の地球はどんな姿だったのか、
気が遠くなりますが、楽しい話です。