「私は片翼で翔ぶ鳥/生まれ変わった」
声を失った経験・人の励みに
京都新聞
甲状腺がんの手術を受けてを一度失って、復帰した
京都西京区のシャンソン歌手「稲谷奈緒美さん」64歳
稲谷さんは2000年に甲状腺がんを切除し、左反回神経まひ
となった。
それまでは透明感のある声で京都や東京などでリサイタルを開いて
きたが、一度は「もう歌えない」とあきらめといいます。
翌年に声帯機能回復手術を受けたが、
声質が変わってしまって、ハスキーになってしまった。
努力して、再び声を失う不安を抱えながら新しい声で歌って行く
ことを決意し、2002年からリサイタルを再開。
自分の体験を歌詞にしたのが「片翼の鳥」と言う歌。
「私は翼の無い鳥/翔べない/翔べない」と、
絶望で始まるが、徐々に前向きな気持ちで踏み出して行く。
歌手の生命である「声」を鳥の翼に例え、
「翔べない」と絶望に襲われてから、
「私は片翼で翔ぶ鳥/生まれ変わった」
と希望を見出す過程を心をこめて歌い上げる。
稲谷さんは「声量があったときより気持ちを込めて歌うように
なった。歌が同じような境遇の人の励みになればうれしい。」
と初めてCD化したらしい。
同名の歌は結構あるようです。
凄いとしか言いようがありませんね。
自分が同じような境遇になった時に、蘇ることが出来るだろうか?
疑問です。