介護を本気で考えている国。
今日は京都山科でクロスの張替現場から、宇治の新築現場経由で
事務所に戻りました。
現場では間柱の取り付け作業が続いていましたが、目立った変化
をお伝え出来ませんので、写真は無しです。
と言うこととは関係なく、ブログです。
京都新聞の“随想やましろ”と言うコーナーに、
相楽地域障害者生活支援センター長の傍島規子さんが書いている
デンマークの介護に関する研修会に参加した感想と言うか、思い
が書いてありました。
デンマークでは、日本の介護現場で日常的に行われている
「持ち上げる介護」は禁止となっている他、
介護は「肉体労働」では無く「テクニック」だと話されていて
介護テクニックの5原則徹底されていると言います。
①押すと引くのテクニック
②重心移動
③ボディメカニズムの利用
④補助器具の機能を最大限利用
⑤被介護者の能力を最大限利用
の5原則だそうです。
私も増改築相談員の資格を取る時(約20年前)に、保険所の
開催する介護研修に行って体験してきましたが、介護器具
までは使いませんでしたが、寝たきりの方の着替えや体を
拭く要領などを教わりましたが、①②⑤などはそのように
教わったように思いますが・・・・・・・。
日本の介護はこの内容とかなり違っているのかな???。
要するに介護労働者は自分の体を守ることが
プロとしての義務であり、権利であると言うことが
労働環境法と言う法律に明記されて、徹底されているらしい。
しかし、福祉先進国のデンマークでも介護にかかわる人材
不足が問題となっているらしい。
対策としては、子育てを終えた中高年層の人たちに資格を
取得してもらい、活躍して貰う取り組みがされていると言います。
介護士資格取得には1年8ケ月かかるのですが、
勉強しながらでも生活が成り立つように、授業料無料
だけでは無く、仮の公務員として採用し給料を支払う
らしく、年齢で差はあるものの最低でも30万円が支払
われる(但し約半分は税金として引かれる)
ちなみにデンマークでは、消費税25% 所得税40%以上
しかし、福祉、医療はもちろん教育も大学まで無料となって
おり、高福祉高税と言われている。
介護に関する人材確保の仕組みは、国の経済的にも
一番効率が良く、デンマークと言う国が本気で介護に
取り組んでいる証拠だと、講師は話されたと言います。
日本でも、先月末に緊急雇用対策として働きながら資格
を取得する「介護雇用プログラム」を決定したようですが
本気で考える仕組みになれば良いですね。