低コスト・高断熱「地域の活性に」 | NEXTのブログ

低コスト・高断熱「地域の活性に」

水質の浄化に“ヨシ”が大きな役割を果たすことは以前から


知っていましたが、そのヨシを使って緑化パネルを考案したと言う


記事を見つけました。


開発したのは、大阪や京都、滋賀に住む公務員や学生らがメンバー


のNPO法人「モスグリーンEco」だそうです。


この法人では2005年から滋賀県多賀町の休耕田で栽培した


スナゴケを使い、緑化パネルを製作してきた。


当初は基盤に輸入品のコルクを使っていたが、


琵琶湖のヨシの需要が輸入品に押されて低迷しているということで


「地元の伝統産業振興につながれば」と活用することにした。


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(写真は琵琶湖の葦を刈っているところ)


その取組に賛同した滋賀県立大学の研究室の協力を得て


4層に重ねたヨシに不織布を張り、そこにスナゴケを取り付ける


方法を開発。


中間の2層に本来の空洞部を残すことで、断熱効果がUP。


コンクリート製の屋根に取り付けた実験では、従来品比


≒3度温度上昇を抑える効果があったと有ります。


又、国内産のヨシを使うことでコストは3分の1になり、プラス


軽量化されて建物への負担も軽減されたと言います。


今、日本の社会はNPO法人がたくさん出来てきています


が、中には営利目的の企業の煙幕の為のものが有りますが


真剣に取り組んでいるNPOも多いことが分かります。


勿論NPOも活動するには資金も必要ですし、趣旨が素晴らしく


ても継続できなければ何にもなりませんから、その活動


方針がしっかりしていて、暴利を得なければ今回のような


商品開発は、地域の為にもなり、地球の為にもなりで


良いのではと思います。


私も元NPO法人を立ち上げてその理事長を一時期就いた


経験から思います。


新政権の基本方針の「コンクリートから人へ」


良いことだと思います。


建築に携わるものとして、公共工事が減るのは困りますが


ダムを造るより、周辺の森林を整備すれば大地の保水力


が増して自然のダムの働きをするようになるし、


自国の食糧の受給率UPの為にも農業の活性化を図ること


も良いことだと思います。

(ただ補助金をばらまくのでは無く)


そこに新たな雇用が生れて、自然保護もできて・・・・・・。


まさに国家戦略です。