コンビニエンスストア3位のファミリーマートは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループが展開するDVDレンタル店「TSUTAYA」との複合店舗を早ければ年内に出店することを決めた。

 ファミリーマートとTSUTAYAの顧客層はともに20~30歳代が中心で、複合店舗により相乗効果が見込めると判断した。当面は2、3店の試験出店になる見通し。出店形態は同一場所への共同出店、またはCCCとフランチャイズ(FC)契約を結びCCCがファミリーマートの看板を掲げてコンビニ店を運営するのかなど、詳細は今後詰める。

 ファミリーマートとCCCは、CCCがファミリーマートのクレジットカード事業会社のファミマクレジットに5月末をめどに10億円(14・9%)出資するなど、4月にポイントの相互交換を中心とした包括的な提携契約を結んだ。ポイントの相互交換では、ファミリーマートのクレジットカード「ファミマカード」とCCCのポイントサービス「T-ポイント」でそれぞれためたポイントを11月から相互交換することができる。同時に両カードの一体型カードも発行する。

 両社の包括的な提携に伴い、現在、TSUTAYAで借りたDVDなどをファミリーマートの店頭で返却する方法や、ファミリーマート店頭のマルチメディア端末「ファミポート」を活用したCCCの新サービスの提供などを検討している。複合店舗の出店も提携の一環となる。

 ファミリーマートは東京、名古屋、大阪など都市部への出店を強化中で、最近はビル内の出店も増えている。ただ、都市部のビルは立地条件が良くてもコンビニを出店するには広すぎるケースも多い。TSUTAYAと共同出店することで「立地条件のよい物件を確保しやすくなる」(上田準二社長)という。

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200705030009a.nwc


フジサンケイビジネスアイより引用