子育て応援コンビニの情報がまた少しわかってきました。

ターゲットを子持ちの主婦に絞ったことが、強みになるだけではなく。

人材難解消のメリットもある、との記事がありました。

ははーん。

客にも嬉しい。従業員にも魅力的なコンビニになりそうです。


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ローソン 多角化戦略の賭け


 夏の夕暮れ。そろそろ涼しくなってきた時分――。
「オレは、こっちのシニア向けコンビニに寄ってくから」
 定年退職した元サラリーマンがそう言えば、ベビーカーを引いた娘は「じゃあ、私はあっちのコンビニに行くね」と、子育て応援コンビニに向かう。その旦那は「オレはフツーのコンビニで第3のビールでも買って帰るか」と、3人それぞれ別のコンビニに立ち寄って帰路につく。
 そんな光景が、来年あたりから出現するかもしれない。
 ローソンの新戦略が止まらない。今度は「子育て応援コンビニ」だ。きのう(10日)、正式に「ハッピー子育てプロジェクト」の発足を決めた。
「昨年秋に『未来のコンビニを考えよう』という論文を一般から募集したんです。その最優秀賞が子育てコンビニでした。今年中に1号店を首都圏に出したいと思っています」(ローソン関係者)
 考案したのは30代前半の主婦だった。「ベビーカーが通れる通路、ベビーフード販売、トイレのベビーベッド、レジ回りには赤ちゃんを安心して乗せられるベビーキープ」などが提案された。
 新浪剛史ローソン社長は、このアイデアに大きくうなずいた。さらに「託児所」(一時預かり)を併設すれば……。イケるんじゃないか。しかも単純に子供を預かるだけではない未来のコンビニができる。
 コンビニは1店舗あたり約20人が働く(アルバイト、パートなど含む)。これだけの人数が揃わないと、24時間営業の看板は掲げられない。ローソンに限らずコンビニ全体が今、頭を悩ます問題だ。人材難をどう打開するか。これが急務だ。
「託児所付きの職場となれば、主婦層がこぞって働きたがる可能性が高い。子育てコンビニの狙いは、実は人材難解消かも」(大手コンビニ関係者)
 もっともローソンが矢継ぎ早に手掛ける「100円コンビニ」「シニア向けコンビニ」など新戦略への風当たりは強い。
 ライバルチェーンからは、「話題づくりに過ぎない」「あえて何とか向けと限定する必要があるか」「元気なシニアは行かない」「既存店売上高の低迷を棚に上げる苦肉の策」といった批判も聞かれる。
 ただ兵庫県淡路島にオープンしたシニア向けコンビニは「対前年比で10~20%の売り上げ増」(ローソン)と順調だ。
 少子高齢化にマッチしたコンビニとして認知されるといいけど……。


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