忘れもしない2014年…私は一回死にました。
命に係わる病気になって大手術したからです…。
それから私の今までの人生は一変しました。…というか考え方が変わりました。
「人間っていつ死ぬかわからない…。」だったら「せっかく生まれたのだから『生きた証』を残したい。」と!
そして今までの人生を振り返ってみました…。
何と、無駄に生きてきたことか!…そして自分を蔑ろにしてきたか‼
日々の生活のためにやりたくない仕事をしたり、人に嫌われたくないから自分より相手に気を使ったり…人の顔色ばかりを窺って生きていました(今でも若干その傾向はありますけど…💦)。
これからは、そんな考え方はやめよう…もっと自分を大事にしよう…本当にやりたいことをやろう!…と決意しました‼
(自分本位になって他人に冷たくしよう…ということではないですよ✋)
「やりたことをやろう!」
それでまず考えたのは…小説を書くことでした。
一応、若い頃には、そういう系の専門学校に通い、卒業後、出版・編集系の仕事をしていました。(某有名ファッション雑誌や有名青年漫画誌、有名じゃないゲーム雑誌💦で仕事したこともあります)
だから、文章を書くのは比較的好きだし、あまり苦にならない…。
特にまっさらな状態から、物語を作るのは大好きだし、得意な方です。
…ですが、文章ってやっぱり難しい!
段々と描いているうちに、独りよがりになるんですよね…(えっ! 今も⁉💦)
そして「表現力」…これが一番センスを問われるものなんです!
やっぱり、一流の作家さんの文章はキラリと光る文言が本当に素晴らしい‼
物語の状況を的確に表現できて、それにセンスのある言葉を添えてくる…この生まれ持った才能には敵いっこありません。
私には、それがありませんでした。
物語を作るのは好きですが、それを完全に再現する文章力がなかったのです。
それを意識して、文章を書くことはつらくて、苦しくて、楽しくない…「文を書く」ことは私にとって天性のものではないんだな…とこの時、悟りました。
…じゃあ、それをどう表現していくか…。
辿り着いたのが「絵を描く」ことだったのです。
「絵を描く」ことは、記憶にないくらい小さい頃からやっていました。
新聞広告のチラシの白紙部分に落書きを毎日してました。
学校の友達は多い方だったと思いますが、休日は友達と遊ぶより、家で絵を描いている方が好きでした。
(友達とワイワイ騒ぐのも好きですよ♪)
でも、考えが古くて、ネグレクト気味だった私の親は…
「休みに家にいるのは信じられない! 子供は外で元気に友達と遊ぶもんだ! …ましてや絵を描いて過ごすなんて‼」とよく叱られたものです。
次第に、私の中で「絵を描く」ことは、「根暗で不健康で悪いもの」という考えになってしまったのです。
でも、隠れて影でこっそり描いてはいましたがね…😏
…そう、今思い出すと「手が勝手に疼いてたんです!」
今でも抜けない癖ですが…考え事をしたり、頭の中を整理したりするとき、右手が勝手に人の顔の輪郭を描くんです💦
降ろした右手が空中で…動くというか、描いている。
あと、学校の授業中は気づいたら、ノートに落書きばかりしていました。
もちろん、授業よりそっちが楽しくて、楽しくて…😓
いけないことだと分かっていましたが、やめられず…。
それほど私の中で押し殺した欲望だったみたいです💦
でも、「絵を描く」ことは子供の頃は単なるお遊びでした。
…というか、2014年に一回死んでから、一年くらいは小説を書いていたのですが、限界を感じ…「絵を描く」ことに転向してからも、ほんのお遊びとしか思ってませんでした。
絵や漫画を描いても、誰にも見せずに、一生自分の中にしまっておこうと思ったからです。
これは「絵を描く」ことに対して、子供の頃に感じた「根暗で不健康で悪いもの」が残っていたのだと思います。
そして、私の自信のなさからくる気持ちでもあったのです。
まだまだ絵が下手くそだったし~😅
そんな時、人生に転機というものがくるんですね…。
漫画で使うスクリーントーンが軒並み値上がり、店舗での扱い中止が次々と起こり、私の最大の趣味が存続の危機に追い込まれることになったのです。
ずっとアナログ手描き派だった私は、この時、デジタルに手を出すことを考え始めたのでした。
つづく