不審と思える事は
そんなに待たんで訪れた。
会社設立までの手続きと平行し
融資を受ける為の打ち合わせも行われた。
勉強不足な僕は
最初から彼の言われるがままに動いた。
彼の言う事に着いていくのに必死やった。
「今後こうしていきたいけん
これくらいのお金が必要。
よって融資額はこれくらい。」
そういう話。
「会社設立の為に
これくらい使ったけん
この事を申請する。」
そういう話。
莫大な金額過ぎて
全く現実味がなかった。
ただ
着いていくのに必死やったけん
話を聞くうちに
必要な気にもなりよった。
それでも
開始当初から融資を受ける必要が
本当にあるんか
疑問は消えんやった。
そして彼が用意したのは
今まで使った金額を証明する領収書。
モバイルサイト用のシステムを
構築した際の費用だと言う。
ただ
その領収書の宛名は
僕の名前になっとった。
彼が言うには
僕が社長として融資を申請するけん
僕が支払った事として
証明せないけんとの事。
確かに物はあるし
お金もかかったやろう。
でも実際僕は作ってないし払ってない。
要するに偽造である。
こうやって不審な事は
次々に出てきた。
投稿/2009年01月05日(月) 01:50