「アンフェア」シリーズ第3弾です。
- 殺してもいい命---刑事 雪平夏見 (河出文庫)/秦 建日子
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裏表紙
「殺人ビジネス、始めます。
新規開業につき、最初の三人までは、特別価格
30万円でご依頼お受けします。
左胸にアイスピックをつき立てられた死体の口には
赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。
殺された男の名は・・・ 」
というわけで、アンフェアシリーズ第3弾まで
一気に読んでしまいました。
第1作では、トリックよりもテーマ性を重視した殺人事件
第2作では、誘拐と殺人事件をミックスした連続事件
本作は、前作から約2年後、「殺し屋」の話です。
冒頭の部分なので書いてしまいますが
雪平の元夫が殺し屋と思われる何者かに殺害されます。
事件の解決を通して、「母親としての資格はあるのか」
雪平の複雑な心境の変化が明らかになっていきます。
相変わらず軽快なリズムでストーリーは進み
ときおり読者用にまとめられたヒントのような描写は
読みやすさを重視して書かれているようなフシさえあります。
ダインの二十則やらノックスの十戒やらは知りませんけど。
作者風に言うと「読者がフェアに楽しめる」小説だったんでは
ないでしょうか。
オススメ度 ☆☆☆☆