自分の場合は

毒兄から幼少の頃から中学卒業まで

暴力によって支配されていた



常に兄貴の機嫌をうかがっていた



幼少〜5歳 アパート暮らし


自分が生まれる前に

父は蒸発してしまい

母と彼氏、兄、自分 の暮らし



この時期

兄はDVを受けていたらしい

彼氏に、なのか、、詳しくは聞いてない


オレは彼氏に可愛がられ

トラックの助手席に乗って

一緒に仕事に付いていった記憶がある



ところが

彼氏には体に墨が入っていたため

結婚は許されなかったらしい


のちに判明するが

蒸発してる父は正式に離婚もせず

九州で別の家庭をもっていたらしい



5歳〜中2 祖父母の家


母はしばらくは仕事をちゃんとしていたが

男ができると、、朝帰り


兄貴は内外問わず

暴力トラブルが絶えなかった


兄貴は高校受験料を先生に借りて

受験したらしい


さすがに、そこだけは兄貴に同情した

実際、母の歴代の彼氏を知っているが

ろくでもない男ばかりで、、

母はオレらに関心がなかった



自分が正気を保てたのは

好きなスポーツに打ち込めたから

本当にスポーツには助けられた

恋愛も勉強も充実

学校が好きだった


今思うと

自分まで道を外していたら、、

想像したくもない未来だったと思う



兄貴は私学の高校を中退

しばらく

居なくなった


兄貴の部屋には

母の姉が暮らし始めた



中2〜中学卒業 マンション暮らし


居なくなっていた兄

また一緒に暮らしたいと母に懇願したらしい


母の姉が娘2人を施設から引き取り

祖父母宅で暮らしたい、という事もあり、、


長く住んだ祖父母宅を離れ

マンションで3人暮らしが始まった


初日からコンビニへお使いを3回も行かされ

オレは後悔した


兄は結局働かず

口論、暴力の日々、、



中3、部活を引退 

秋頃から授業後に

オフィスビルの清掃アルバイトを始めた

週末はもう一つ建築現場での清掃



高校生だと偽り、、

すべては

この最悪な兄から離れ自立するため


夜間の定時制高校に進み

アルバイトをしながら

一人暮らしをすると決めた



徐々に

部屋にいない時間が増えだすと

兄は自分の成長を感じたのか

暴力は減っていった



「2人でお金を貯めて車を買おう」


…コイツ、何言ってんだよ

働いてもいないのに



部活と勉強の両立

それなりの結果も出していた


ホステスの母と兄は

いつも口論

千円札を燃やしたり

包丁を取り出し

働かない兄は狂人にしか見えなかった


ある夜

手の甲にタバコを押し付けられた時



進学したい高校への夢も捨て

オレは自由になることを誓った



顔面に唾を吐かれた時



コイツ絶対許さないと思った



…ネグレクトの母との揉め事は

おまえらで勝手にやれよ…


…オレは関係ないだろ!…



悔しいが歳が5つ離れた体が大きい兄には

まだ力じゃ敵わなかった



ある時

母は出勤前に

五百円玉を一つ自分に差し出した


オレは「いらない」と返した



…誰の世話にもならねぇーよ

おまえらと離れて暮らせりゃー

それで充分だよ…



担任はオレが定時制高校の受験に

なんにも言わなかった


英語は5でクラスで上位の学力があっても

貧乏なのだろうと思っていたのかもしれない


エースだったし

部活のスポーツの強い高校進学への夢にも

目を閉じた



残念ながら

心配してくれる

助けてくれる

大人は周囲にいなかった


世間は冷たい

いや

そういうものなのだ



15で知った


これ以上

不幸になってはいけない


人に期待してはいけない


人に助けを求めてもいけない



自分がしっかりしてさえすれば

なんとか生きてける、、自由に


そう思っていた。