小説グレート・ギャツビーは、1922年のひと夏の物語。


1922年というと、第一次世界大戦が終わった 数年後のこと。


小説の中の 「ニック」も、第一次世界大戦の戦場へ従軍していて、
帰国して数年後 という設定です。


リリー先生 「その頃のアメリカは ”10-Year-Party” と呼ばれる


大はしゃぎの10年間 でした」 


戦場だったヨーロッパへ従軍していたのは ニックだけでなく、ギャツビーも従軍してましたし、

作者のフィッツジェラルドは ヨーロッパに従軍することなく終戦となったものの

陸軍に入隊していました。


リリー先生 「第一次世界大戦の戦場から戻った人々は、


戦場の思い出から 顔をそむけて、楽しいこと、新しいこと 刺激的なことを求めて


浮かれて騒いで すごしていました。 


ジャズ、自動車、ラジオ、映画、飛行機、ベーブ・ルース、


禁酒法の時代(1919~1930)なのに、みんなお酒を飲んでいるギャングスターの時代、


この小説からも絶え間なくジャズが聞こえてきて、


いつもお酒が並んでいて、自動車を飛ばしている。


どんどん新しい物が現れて、みんな次の 目新しいもの novelty に飛びつこうとしている。


だからフィッツジェラルドは この小説にも novelty をちゃんと用意しました。


それは、ニック です 」 =つづく=