例年ならば
町のあちこちから それぞれの地区ごとの神社のお祭りの賑わいが 遠くから微かに聞こえてきていた。
聞くとはなしに耳に入ってくる~
これが
なんとも言えないくらい
私の心を和ませてくれていた。
遠くから聞こえる その微かな音は
いつしか子供の頃を思い出す。
父親の手をしっかり握りしめ、暗い夜道を必死で歩いた。
遠くに見える神社の灯りと、微かに聞こえるお祭りの賑わいを
目指して・・・
その日の 村の神社は、
太鼓の屋台の周りを村中の人たちが楽しそうに踊っている
みんな笑いながら、踊りながら、声掛け合って
地元の盆歌に合わせて一斉に 合いの手入れて音頭をとり
踊り続ける~~~
その雰囲気が
子供心に一番好きだった!
日頃難しい顔して働いている父が この日だけは陽気で笑ってる!
笑っている父の笑顔が一番好きだった!
なぜか
お盆になると いつも村のお祭りでの
父親の笑顔を 思い出す。
来年こそは
また 遠くから聞こえてくる
神社のお祭りの音を
味わいたいなぁ~~~