「おっちゃん王国」NTG(大人になりきれないおっちゃん)のブログ -76ページ目

あきらめないこと・●●抜くこと

「絶対なのか?」
「ああ・・・・・・。絶対だ」

ある会合に集まった真剣な表情の男たち。歴史が変わる瞬間に立ち会うときは、誰もが信じることを躊躇する。

「この世に、絶対などというものはないと思うが・・・・・・。仮に、絶対だとしたのなら、それは一体どれほどの価値があるというんだ?」
「いくらなら出す?」


男たちの間に、一瞬の沈黙が通り過ぎる。誰かの一言が放たれた。


「オレなら、50万だな」
「オレは、10万だ」
「それは、あまりにもコレの価値を侮りすぎている」
「欲しい者は、100万でも出すと思うぞ」
「わたしなら、300万でもいい」
「ローンでもいいのか?」

ざわめきが収拾できなくなり、リーダー格の男が皆を静めた。
「はいはい。皆さん、お静かに」
他の男たちよりも一層輝くオーラを放つその男は、片手に何かを持っている。
「この薬を欲しがる人たちは、我々だけでなく、全世界に何十億人といると思います。この膨大な需要と、供給のバランスをとるためには、かなり高額な価格設定が必要かと思われますが・・・・・・」
男が手にしていた物は、小さな黒いビンだった。男はそれをテーブルの上に置いた。
「どっちにしても、ビッグビジネスだな・・・・・・」
誰かがつぶやいた。
「奇跡の薬か・・・・・・」
「神よ・・・」
その一言に、その場にいる男たち全員が過剰に反応した。
(カミ・・・。はたして、そんなモノが、我々にも存在するのだろうか・・・・・・)

リーダー格の男が、テーブルの上に置かれたオロナミン○のビンを手に取り、勢い良く開栓して一口飲み干した。
「今日は、これぐらいにしましょう。おつかれさまでした」

こうして、諸行無常倶楽部の第48回定例会合「もし、絶対に髪の毛が生えてくる薬が販売されるとしたら、いくらまで出せる?」討論会が、今日も不毛なまま終了した。

神は信じないが、髪は信じたい。

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この話は、数ヶ月前の実際にあった実話を元にされておりますです。


前回の記事にコメント下さった方々。遅くなりましたが、お返事を返させていただきました。すみませんです。