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なにも残らない昔話#43 ~アニキ☆マンマン外伝~

肉マンマンとノーランは、激しい攻防を繰り広げていましたが、徐々に実力差による優劣が現れてきました。
「もう、とっとと降参しなさいよ。どうせ、わたしには、勝てっこないんだから。早くしないと、アンマンマンさまがペルーシャにやられちゃうじゃない」
傷一つないノーランは、自分の頭についてあるお花の髪飾りの位置なおしをしています。
「残念だな・・・。アイツは・・・、アンマンマンは、絶対に負けないぜ」
傷だらけのボロボロになった肉マンマンは、空中に頼りなく浮いています。
「さらに残念なのは、この世界からかわいこちゃんが一人いなくなってしまうことだ」
ちょっとした死語の褒め言葉を受け取ったノーランはまんざらでもありません。
肉マンマンの全身から、真っ赤な炎が立ちのぼり揺らめきはじめました。やがて、炎は大きく燃え盛り、その姿を龍の形へと変えていきます。
「紅蓮の凶龍・・・。肉マンチね。たしかに凶暴的な攻撃力だけど、そんな制御がおぼつかないような技が、わたしに通用すると思っているの?それとも、最後のあがきかしら?」
ノーランは、髪飾りをいじるのをやめました。
「安心したぜ・・・。コイツの力は、どうやらキミにとっては脅威の部類に入るようだ。手なずけるのに苦労したけど、今ではかわいいオレの相棒だぜ」
炎の龍は肉マンマンの前に頭を垂れて、じゃれつくような仕草をしました。肉マンマンは、肉マンチの頭や体をやさしく撫でてあげました。
「し、信じらんない!!火炎地獄の覇王である肉マンチが、まるで人間に媚を売る仔犬のように・・・。そして、全てを焼き尽くす獄炎に触れても平気なマンマンが存在するなんて・・・」
少し説明っぽくてギリギリワードが入ったひとりごとのノーランは、かわいらしいお目々をさらに丸くしています。
「コレが、オレのマジオーラ。自分自身が、地獄の業火になることで、肉マンチと心が通じあえるようになったんだ」
肉マンマンの全身が、肉マンチに負けないほどの強い炎をまとい、真っ赤に燃えあがりました。
「そ、そんな、バカなことが!!火炎の凶龍に心があるというの!?」
「キミとも、心が通じあえればよかったのに。残念だぜ、子猫ちゃん・・・」
「だから、わたしを子猫ちゃんと呼んでいいのは・・・」
肉マンマンと肉マンチは、いよいよ炎を大きく燃え上がらせ、ついには二つの巨大な炎が同化しました。
(な・・・、なんなの、アレ・・・。ヤバイわ。ヤバすぎる・・・)
卓逸した能力を身につけた者は、自己危機管理能力も発達しています。
ヒュッ。
ノーランは、得意の超光速でその場を離脱しました。
ブンッ。
「・・・・・」
炎の龍と完全ヒュージョン(融合)した魔人が、全力で逃げるノーランの前に現れました。行く手を阻まれた、薄桃色の猫怪人。
なにをするでもなく、静かに立っているだけの火龍の魔人に、ノーランはただ恐怖するだけで、まったく身動きがとれません。
火炎の双腕がノーランをそっとやさしく包み込みました。
(オザーケンさま・・・。ア、アンマンマン・・・さ・・・ま・・・)
熱さも苦痛もなにも感じない炎の中で、ノーランの脳裏に最期に浮かんだのは、彼女が憧れ続けた二人の男でした。
一つの戦いが終わりを告げました。こまやかな陽の光がキラキラと輝く穏やかな海の上に、きれいなお花の髪飾りが一つ、静かに浮かんでいました。

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※この話が、アニキ☆マンマン#1~ へ続くと思います、多分。

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