なにも残らない昔話#2 ~アニキ☆マンマン外伝~
なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~
「いただきます」
おじいさんとおばあさんは、食事をはじめました。食事の間、おばあさんは、勤務先でおこった出来事の話をしていました。
おばあさんの勤務先では、人間関係が複雑なので、毎日の話題には事欠きません。今日も、田中営業部長と事務の藤井さんがしていた痴話喧嘩の話を熱く語っています。
おじいさんはニコニコしながら、おばあさんの話を聞いています。田中営業部長が、もう一人の事務社員の斉藤さんと、こっそり一緒にランチしていて、その現場に藤井さんが現れたくだりがとてもスリリングでした。
「ごちそうさま。今日も、おいしかったわ。後片付けは、わたしがするからね」
おばあさんが食器を洗っている間、おじいさんはノートパソコンに向かい、求人サイトの閲覧をはじめました。昨日確認した求人内容とあまり代わり映えしないので、おじいさんはインターネットを利用した就活を中止して、自身のブログを更新することにしました。
「デザートになるか、わからないけど・・・。コンビニに入って、プリンかシュークリームを買おうと思ったんだけど、こんなものしか売ってなかったの」
皿の上に、アンマンが一つ。
おばあさんは、テーブルの上に、入れ直したお茶を並べました。
「半分こにしよう。アンマンなんて、久しぶりだな」
おじいさんが、ステーキなどを切るようなナイフを、白く丸いアンマンに一刺し入れました。
その時です。
突然、アンマンから強烈な光が放たれました。虹色のカラフルな光線が、リビングにいる二人を照らしつけます。
カッ!!
更に強い光が、二人の視界を奪ってしまいました。
「うう・・・。大丈夫か、レイナ?」
おばあさんの名前は、実はレイナでした。レイナも、おじいさんが心配でした。
「わたしは大丈夫。ショウは、なんともない?」
おじいさんのショウとおばあさんのレイナは、いい年なのに、お互いを名前で呼び合うほどラブラブファイヤーです。
二人の視界が正常に戻ってきました。テーブルの上には、見事なまでに真っ二つになったアンマンが皿に盛られています。
(おかしいぞ。わしは少ししかナイフを入れていなかったはずなのに・・・。いったい、これはどういうことなんだ?)
おじいさんは疑問に思いながらも、アンマンの片割れを手に取り、口に入れました。
(甘い・・・)
「甘くて当然。それが、アンマンです」
どこからともなく、突然、見知らぬ中年男性が現れました。
なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~ 目次作りました【クリック】
わたしが大好きなあの美少女【クリック】 とのコメントのやりとりをしているうちに思いつきました。
※この話が、アニキ☆マンマン#1~ へ続くと思います、多分。