「LADYPEAK」#10 | 「おっちゃん王国」NTG(大人になりきれないおっちゃん)のブログ

「LADYPEAK」#10

「黒葉は、美肌効果やアンチエイジングを狙って、LADYPEAKを開発したのですが、なんだかおかしなモノができちゃったみたいです」
この部屋に来て初めて、桃葉は笑顔を見せた。少し色あせかけていた空間が、一瞬で華やいだ。コレが、彼女の魅力の一つであることは間違いない。
(やっぱり・・・。なんとなく、愛里沙に似てるわねぇ)
春江は、自分の孫娘と目の前の桃葉が重なってしかたなかった。
「これ、もしかしたら、ホントにすごい薬なんじゃないの?」
黒い小ビンを手にした和代が、桃葉に話しかけた。
「いいえ。これは、薬ではありません」
桃葉は明るい表情をそのままに、説明を続けた。
「成分を調べてみたら、単なるコラーゲン入りのビタミンドリンクなんです。とくに珍しいものは入っていないんですよ」
キャロルが、桃葉の膝上から飛び降りて、オフィスデスクのあるほうへ軽快に走っていった。
「黒葉は、もう一度同じモノを作ろうと何度も試みたんですが、やっぱりダメだったみたいです。だから、LADYPEAKは残っている在庫分だけなんです」
「なるほどねぇ・・・。こんな珍しいモノ、なんだかもったいないわねぇ」
春江は、少しだけ残念そうにつぶやいた。
「春江ちゃんのいうとおりだわ。こんな希少なモノ、どうしてわたしたちなんかに、譲ってくださるの?」
和代も疑問に思うところがあった。




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