5児のエンジニアパパA5です
人間の基本的な体の動きは
・バランス系/
・移動系
・操作系
の3分野・36種類に分別され(⇓ブログ)
これらが基本となって人間の複雑な
動きを支えています。
そしてこれらを
幼児期にどれだけ多く経験して
身につける事が出来るかによって
神経伝達および身体機能の
スペックに大きく関わってきます。
先にご紹介したの3分野・36種類の運動は
走る、くぐる、ぶらさがる
投げる、蹴る、運ぶなど
人間の基本的な動きなので、
普通に生活していさえすれば
大抵いつかは経験する動きが大半です。
しかし、その36種類のうち
3つだけ
普通に生活していては
経験しない動きがあります。
それは、
・回転する(前後)
・逆立ちする
・泳ぐ
の3つです。
泳ぐのはスイミングしか選択肢がないので
是非推奨いたします。
私の子供も5人ともスイミングに通いました。
残りの2つ、
でんぐり返しと逆立ちは
意図的に機会を与えてあげないと
子供の意思だけでは
間違いなくゼロ機会といって
過言ではないでしょう。
ちなみに
回転には3種類あり、
縦回転(でんぐりがえし)
横回転(側転)
軸回転(スピン)
軸回転(スピン)は
普段の生活で経験しやすいので
脳の中に軸が出来るのですが、
やはり
縦回転(でんぐりがえし)だけは
意図的にやらない限り
軸が出来ません。
(側転は「縦回転インプットありき」で
有効となる刺激なので、優先は縦回転)
縦回転の軸が無いと、のちのち鉄棒で
逆上がりや前・後ろ回りの練習において
鉄棒への身体の使い方でてこずり
それに加えて、
回転への脳の対応がしづらく
ダブルの効果でてこずります。
(筋力が十分ある高学年でも鉄棒が出来ないのは
回転感覚の神経が連絡しづらくて出来ない可能性が
あります)
【何をすればいいか】
逆立ち・縦回転をするのに
体操教室に通う必要はありません。
でんぐり返しは
リビングにスペースをつくってあげて
IKEAのマットを引いてあげてください。
折りたためるので場所は取りません。
そして逆立ちですが、
こちらは通常は補助をするイメージですが、
やってみるとわかるのですが、
補助をしたとしても
幼児に逆立ちをさせるのは難しいのです。
なぜなら
・腕力がなくてすぐ崩れる
・手が短くて頭がついてしまう。
からです。
両足をもってぶら下げれば
「逆さまになる感覚」は得られますが、
親も大変ですし、子供も持たれている足が痛いです。
そこで
バランスボールを使います。
ボールを使えば自然な形で逆立ちの補助ができます。
ただし、その前に⇓こちらの記事
にある様に、
ブリッジと、後ろ倒立、バック転の
補助付きインプットを行ってからにしてください。
<やりかた>
1.ボールに沿って背中を合わせ、
2.そっと転がして逆立ち状態にする
ここで、後ろ倒立⇒バック転の
インプットが十分してあれば
自分の足できっかけを作り回ることができます。
6才前なる前にこれができれば
回転に対する神経系の回路は出来ていると
考えます。
あとは、12歳以降で筋肉・骨格が
発達してから成果が出るのを待ちましょう。
繰り返しますが、
倒立、回転といった
非日常的インプットによる脳神経への刺激は
親がその目的と効果を理解して
意図して子どもにその機会を与えてあげない限り
拓く機会を逃してしまいます。
子供の可能能力には
『逓減の法則』がある
(ていげん)
と言う事を努々忘れないようにしましょう。
※逓減・・・だんだん減っていく事