震災ボランティアの注意事項 - 持ち物
ボランティアセンターからのマッチングで支援活動が決定した場合
スコップや、バール、のこぎり等の装備はその場でお借りできる事が多い様です。
もちろん、愛用の品があるのなら持込みは問題ありませんが
電動工具等の使用は「ボランティア保険」の対象外となる場合がありますのでご注意ください。
また、防塵マスク、ゴーグル、厚手の皮手袋等は必須です。
作業効率はもちろんですが、衛生面からも無くてはならない装備でしょう。
いずれも100円ショップなどの安価なものでOKですが
必ず出発前に着用して、使用に耐えるものか確認してください。
現場では体力や筋力よりも、自分の準備(装備)不良によるストレスの方が大きい場合があります。
マスクは重労働でも呼吸の妨げにならないかどうか?
(吐気の水分でフィルターが目詰まりして、呼吸が出来なくなるモノがあります。)
メガネをかけている人はマスクからの吐気で曇りがでないかどうかもチェックが必要です。これはゴーグルも同様ですね。
薄手で肘辺りまでの長さがあるピッチリとしたゴム手袋があれば便利です。
その上に厚手の皮手袋をすれば、汚水の侵入と破片や釘等からのケガを防ぐ事ができるでしょう。
家財の運び出し等、重いものを移動させる場合は掌がゴム状になった手袋の方が必要以上の握力を使わずに作業する事ができます。
長靴もできればつま先に鉄板が入った
「安全靴」タイプ のものがいいかもしれません。
釘などの踏み抜き防止用に強化プラスチックの中敷き
も忘れずに入れておいてください。
「安全靴」仕様の長靴
右足のすねの部分の傷は
被災地の現場で
釘から私の足を守ってくれた
名誉の負傷です。
('-^*)/
手袋等の装備はもちろんですが、衣類も使い捨てだと思ってください。
破棄してもよい、出来れば長袖、ジーンズ等で作業にあたるのが望ましいでしょう。
とにかく衛生状態が極端に悪い震災現地では、ケガが一番怖いです。
万が一の為に 応急処置用の消毒薬やガーゼ、包帯等は必ず携行して下さい。
うがい薬や目薬も重宝しました、作業後には感染症防止に積極的に努めるようにしましょう。
雨中の作業も予想されます。
実際、私が参加した2日間は宮城県地方に警報が発令されるほどの
雨が降っていましたが、トレードマークのテンガロンハットが視界を確保してくれて、とても役にたちました。
降雨時の作業にあたる時は参考にして下さいね。
【まとめ】
実質現地での作業は2日間だけしか参加できませんでしたが
実感として まだまだ人出が足りていません。
夏を迎え、どんどん悪化する被災地の衛生状況を考えると
早急な手当が必要だと思われるのですが、、、
住居、仕事の確保、大量のごみ問題
解決すべき事がまだまだ山積みの被災地ですが
宮城の人たちは前を向いて進んでいます。
1日目の作業のおり、自治体の方が昼食におにぎりとなめこ汁をごちそうして下さいました。(こういうのは滅多に無いそうです。)
疲れたを吹き飛ばす「おにぎりの梅干し」!
雨に濡れ、冷えた身体に「あんかけ風のなめこ汁」と石巻のおばちゃん達の温かさが沁み渡りました。
今回は、旅好きな私にとっても いつもと違う特別な体験です。
とても言葉に出来ない様ないろいろな想いで胸がいっぱいですが、不思議と悲壮感はありません。
楽観はしていませんが、震災から3か月余りが経過した石巻市の印象は、例えるなら 芽吹いた二葉を見つけたような気持ちでした。
チャンスを見つけて、近いうちに再訪したいと思っています、その時は、また事情が変わっているでしょうね。
いまこそ「オールジャパン、日本をひとつに!」
インターネットを使った情報の共有は近代社会の大きなプラス要因だと思います。
この記事が東北を支える誰かの一助になりますように、、