本当に出発できるのか? 旅は波乱の幕開け!
無事に関西国際空港に到着した私達。
集合時間は11:05でした。
アリタリア航空0793便
出発時刻は 13:05です。
ここで添乗員さんと初顔合わせ、若い女性ながらベテランらしく
頼れる感じに一安心しました。
荷物つけるツアーの荷札やバッジを受け取り、出発ムードが高まります。
スーツケースの持ち手に目印のバンダナを固く結びつけ(受け取り時に、良く似たデザインの大量のスーツケースの中から自分の荷物を見つけやすくするアイデアです。似たような事をされている方も多かったですね。)
旅行会社の方に促されながら機内持ち込み以外の荷物を航空会社のチェックインカウンターで預けます。
ぞんざいに放り投げられ、ベルトコンベアの上をゴトゴトと流れていくスーツケースの無事と再会を祈りつつ、ツアー客ご一行もゾロゾロとエスカレーターを降りて行きました。
多少の緊張を悟られない様、いつもより背筋を伸ばしセキュリティ検査、出国手続きを終えると目指す32番搭乗口は目の前でした。
思えば長く慌ただしかったここまでの道のり、、
パスポートの出国スタンプを見つめる目が思わず潤んでしまう程の達成感があったのですが、実は未だ、旅は始まっていません。
眼前には白い機体にグリーンのラインが美しいB777型機が私達を出迎えてくれています。
程なく、「いかにも」って感じのパイロットとCAが乗客とは別の専用エスカレーターを通って乗り込んで行きました。
関空~ローマへの飛行時間は約13時間
そのまま乗り換えて1時間ですから、日本時間の28時(つまり翌日の4時)には
ミラノに到着する予定、時差(マイナス7時間)を考えると
ミラノ着は21時頃になるはずです。
何度も読み返した行程表を引っ張り出し、そんな事を考えていると
「アテンションプリーズ、
13:05発 アリタリア航空0793便のお客様にご案内致します。。」
ドラマや映画で聞きなれたアナウンスが始まりました。
「えぇっと、機内サービスで赤ワインを頼むときはどう言うンだったっけ?」
そんなバカな事を考えて、ボ~っとしている私の腕を家内が突きます。
「なんか様子が変よ。」
見ると添乗員さん達が慌ただしく走りまわっていました。
「0793便は機体にトラブルが見つかりましたので、少々出発が遅れます。しばらくお待ちください。」
たちまちエントランスがざわつき始めます。
「大丈夫だよ、よくある事さ。ハワイでは飛び立つ間際で故障が見つかって、修理に3時間もそのまま待たされたんだ。狭い飛行機の中じゃなくて良かったよ。」
不安そうに辺りを見回す家内を制しながら、国際便に乗るのはこれがたった2度目の私が余裕の表情で笑っていました。(*^ー^)ノ
ところがしばらくするとその笑顔がひきつってしまう事になったのです。
まず、先ほど搭乗したパイロットとCAが戻ってきてしまいました。
専用エスカレータを肩をすくめながら帰っていきます。
そして一所に集められたツアー客に対し、添乗員さんから信じられない一言が、
「今回のツアーをキャンセルされる方はお申し出下さい。」
え? なに? いったい何がおこてるの?Σ(゚д゚;)