浪人時代を経て大学生になり初夏の新人戦。総本部で東先生、市原先輩や加藤先輩、飯村先輩達から指導を受けていた私は優勝して当然と言われてもいたし思ってもいました。


初戦の相手は八王子支部の山崎さん。ベンチプレス130キロを上げて極真でも名前をもっいたと聞いたのは試合後でした。


結果は再再延長後に判定負け。


体中はアザだらけになり試合中にぎっくり腰にもなり脛は腫れ上がりズボンも履けない位でした。。


3ヶ月には3ヶ月のプライドがあり総本部のプライド、諸先輩に指導を受けたプライドが木っ端微塵に砕け散りました。。。


閉会式の時、その後はオール1本勝ちの山崎さんが『君、強いね!滅茶苦茶怖かったよ。体の傷は全部君にやられた物だよ。ありがとう』と、言われ空手って面白いな。と、思いました。


『おい、休まないのか?』と、翌週に先生から声を掛けていた頂いた私は『押忍、やります』とだけ応えて秋の大会に照準を合わせました。


秋の大会の1週間前に先生は『お前、別人になったな』と、声をかけていただきました。


私の1回戦の相手は山崎さん。


結果は不戦敗で私の敗け。私は会場に行くと先輩から『おい、直ぐに医務室行け』と、言われそのまま試合が出来ずに医務室から病院へ。。。


先生や山崎さん、回りがどう思ったが知る由も有りませんが当時の私は再度負ける怖さから拒絶する様に稽古していた浸けが爆発したのかも知れません。


と、言えば聞こえは良いけれど。


結局は山崎さんには勿論、自分自身にも逃げ出したのかも知れません。


先生もどの先輩も私に嫌みの一つも言わず気持ちの悪い優しさがこれ以上なく悔しくて情け無く有り難かったです。


ここ数日は何をするにも全く力が入らずただ、YouTubeで大道塾の動画を見てるだけです。


社会人になり怪我が続きモチベーションが上がらずにその他大勢で私は辞めてしまいましたが17歳から10年ちょっとの間、ほとんど毎日接した先生や空手に私の都合で離れてしまい、ふと思い出したら2日前に亡くなっていた事がいたたまれません。


一隅を照らせ。とは、その時に送って頂いた言葉です。


私程度でこれだけの衝撃だから飯村先輩や萩庭先輩、高松先輩はもっと深いダメージでしょうね。。


今ならローキックで勝てるかな。何て思ったりもしますがそんな力すら沸きません。


先生はケンカ話が大好きで私が新人戦の怪我も癒えた頃、チンピラに絡まれた時の話。


私は先生の教えの通り相手に先に殴らせてからこちらが仕返しをしたら打ち損じて相手も止まってしまいました。


その後は相手が二人と少ないから事務所に行きその他も含めて暴れさせるか土下座をするか選ばせて上げたのです。


私はその話を他の道場生に言うと先生の耳にも入り先生は『ダメじゃないか、素人とケンカしちゃ』と、何度もウキウキしながら聞いてくれました。


次いでに彼等の車の鍵を公園隣の墓地に投げたのですが『お前は酷いな』と、笑っていました。


先月末のジムでの小競り合いの事。もしも先生が最後に私のところに立ち寄って『こいつは俺の教えを守ってるか?』と、イタズラしてくれたのならば私は先生に習ったローキックを奴等にぶちこんでまた『お前は酷いな』と、言って頂きたかったな。


売られたケンカを買うのは道徳だと。先生に習ったのですから。


今週も沢山のご訪問ありがとうございます。



かつて、ここで私はチンピラに土下座をさせました(*^^*)

では、ごきげんよう。