トルコ中銀、今年のインフレ見通しを5.9%に上方修正 | 世界のニュースいろいろ

トルコ中銀、今年のインフレ見通しを5.9%に上方修正

2011.01.26 09:17





トルコ中央銀行は25日、2011年のインフレ見通しを上方修正した。


また、いわゆるホットマネー(投機資金)の流入と国内の急速な信用拡大を同時に抑制するという、賛否の分かれる中銀政策の正当性を擁護した。


四半期インフレ報告を公表したトルコ中銀のイルマズ総裁は、金融政策委員会(MPC)が2011年通年のインフレ率見通しを従来の5.4%から5.9%に引き上げたことを明らかにした。


イルマズ総裁はまた、主要政策金利を引き下げる一方で国内銀行の預金準備率を引き上げる中銀の政策は、同国にとって「最良の選択」だとし、中銀は戦略を市場にうまく伝えられていない、との批判をはねつけた。


「わたしは非常に明確な方法でメッセージを送ったと考えている。意図的に不透明感を高めようとしたことはない。わが国経済は過熱状態にはないが、将来そうなる兆候はあるため、早期対応を講じることでそれを防ぎたい」と総裁は語った。


トルコ中銀のMPCは20日、基準金利に当たる1週間物レポ金利を0.25%引き下げて過去最低の6.25%とした。


投機的な資金の急速な流入を抑えるべく金融緩和政策を継続したことになるが、利下げは市場の予想外だった。


同中銀はさらに24日、国内の急速な信用拡大に歯止めをかけるため、国内銀行のリラ建て預金準備率を引き上げ、こうした政策の組み合わせは「正味で引き締め」になるようにするためのものだと強調していた。


しかし、市場参加者の多くは、一部の投資家が複雑さを増す中銀政策の理解に苦しんでいるとし、中銀の見識を疑問視している。


「金利を据え置いて今後の経済指標発表までの時間を稼ぐ、というのが『無難な』対応だったはずであり、今回利上げせざるを得ないとした(中銀の)判断は理解に苦しむ」と、ロイヤルバンク・オブ・スコットランドの新興市場エコノミスト、ティム・アッシュ氏は語った。