ヘイトスピーチとは、人種などの要素に対する差別偏見に基づく憎悪を表す表現のこと。


と、ある。


ウィペディアで、定義としては、そのように説明されている。


歴史、諸外国での実例、法的側面についても、多く解説されているが、では在特会に見るように、何故ヘイトスピーチがなされているのか、その心理についての解説は見ない。


東京新聞のサイトで精神科医の水島広子さんが解説するのもあったが、その点からのアプローチではない。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/kenkoubin/list/CK2014022402000149.html


そこで、在特会の主張をユーチューブで聴いて見た。


極端に偏った考えを持つ風変わりな人たちの集まり、その異様な光景の中で、感じたことは2つ。


1つは、被害者意識が強い。


2つは、その意識のもとは妄想。


つまり、在日韓国朝鮮人により、日本人が被害を受けていると主張する。


その被害者意識は、在日韓国朝鮮人に特権があるというのである。


だから抗議の声を上げ、日本人社会に訴える。


在日特権については、在留資格が特別永住者であるというが、そもそも在日韓国朝鮮人は戦前、日本人として日本で住んでいて、戦後そのまま日本に住んでいることから、今の状況になった。


もちろん戦後の朝鮮戦争時に朝鮮半島から密航してきた人が多くいることも承知しているが、特別永住は永住権でも権利でもない。


歴史的背景を全く理解せずに特権と主張するのは、歴史的背景の理解に欠如がある。


生活保護については、在日韓国朝鮮人に特に優遇するということはない。


この点は厚労省も、そう言っている。


通名も特権ということだが、戦前に創氏改名制度で日本名となり、戦後、朝鮮総督府令が失効。


以後そのまま日本名の公的記録が残っていることから、そのまま今に引きずっている。


そのほか、ネットでは様々な特権が列挙されているが、デマ。


大坂の街宣では、未成年者らしき女子高生が朝鮮人大虐殺を主張し、東京の街宣では、日の丸に交じって、ハーケンクロイツの大きな旗がいくつもなびいていた。


日本社会にナチス・ヒトラー出現を予兆させる文化的土壌が横たわっているともいえる。


ヒトラーは、ありもしないユダヤ陰謀による被害妄想から大量虐殺、ジェノサイドに走った。


ヘイトスピーチする人に、リテラシーの問題があるけれども、今このことに無関心でいることは、結局ヘイトスピーチに加担することになり、ナチス・ヒトラーが誕生することに手を貸すことになる。


ヘイトスピーチによって傷つけられた人をどうするのか、今、日本社会全体が問われている。


東京新聞のサイトを以下引用。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/kenkoubin/list/CK2014022402000149.html


ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれる外国人排除・差別デモが昨年、社会問題になりました。また、インターネットでも、うっかりした発言をすればたちまち「炎上」してしまう怖い世の中です。他者に対して極端に攻撃的になる人たちは、現実に存在しています。彼らはなぜそんな行動をとるのでしょう。寛容な社会にしていくにはどうしたらいいのかも含めて、水島先生に聞きました。

     ◇

 およそ常識的な人間関係の中では起こり得ない極端な攻撃は、実は心の傷に由来するものだと言えます。

 心に傷がある人は、「もう二度と傷つきたくない」というモードに入っています。ですからいつもピリピリしていて、少しでもそれを予感させるものがあると、極端に攻撃的になるのです。

 これは「相手をやっつける」というよりも単に「脅威を排除する」ということなので、大切なのは勢いです。内容自体は支離滅裂だったり妄想的だったりしますし、通常のその人の言動とは全く違ったものであることが多いです。

 また、心に傷を負っていると、自分に自信が持てないため、「仮想敵」を作り自分が上位でいることによってしか自分を保てない、という側面もあります。団結したがるのもその一つの例です。

 冒頭に「およそ常識的な人間関係の中では起こり得ない」と書きましたが、それは本当のことです。常識的な人間関係の中には、「つながり」があります。人間として共有できる体験があったり、共感できる感情があったりするのです。

 「ヘイトスピーチ」や「炎上」がリアルな人間関係の中で起こらないのは、「つながり」があるところでは不可能だからだと言えます。

 ですから、寛容な社会にしていくための基本は、世の中にはいろいろな人がいると知っていくこと。違和感を覚える行為の裏には何らかの事情があるのだ、と認識するようにしていくと、激しい攻撃を他人に加える人を見ても、「この人は相当の傷を心に負っているのだな。気の毒に」という優しいまなざしを育てていくことができるでしょう。

 言い返すと相手にますます反撃のエネルギーを与えてしまうので逆効果です。(精神科医・水島広子)