私は、この時期に満開になる、勾当台の八重桜が好きだ その桜に囲まれながら
心地よい風に吹かれながら
伊集院さんの新刊、大人の流儀7さよならの力を読む
大人になって最初の辛い「別れ」は、離婚だったけど
3人の子供を抱え、不安だらけの必死の毎日に泣いている暇は無かった
というより、子供の前では決して泣かないと自分に誓った
でも、今振り返ると、3度だけ涙を流したことがあった
長女が看護学校に進学、ワゴン車で東京の寮へ引越しをしたその帰り道、もう家財の無い、そして助手席にはもう娘の姿は無い車の中で、思い切り泣いた
次女が二十歳の若さで石巻に嫁ぐことになり、その石巻で結婚式の打ち合わせを終え、独り帰る仙石線の中で泣いた
長男が万引きをし、成人する前で良かった高校生でよかったと慰められた警察の取り調べを終えて帰宅するとき、満天の空の下で泣いた
怒り哀しみよりも、その気持ちを共有してくれる人の居ない寂しさが
長い年月を越えて一気に襲ってきたようにも思うが
いずれにせよ、大人になっていく子供達との別れの覚悟が出来ていなかったのかな
でも、それは永遠の別れではない
母は、7年過ぎても未だに亡き父を思って涙する
泣く毎に、父との懐かしい思い出に浸るのだろうし
それは共に生きていた時間への慈しみであり、生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない
私も、何か事を始めるときに、心の中の父の意見を問うてみる
父との会話を通して時に過去の懺悔も含めて、自らを省みる
そう、自分が生きてる限り父は生きていて、別れてはいないのだ