地元紙に私のハーブバーが取り上げられたのですが、記事は一方的に書かれてしまい、突然地元テレビ局から取材依頼が入りました。その返信を以下記載します。
実は記者はお客様で、正直客の目線で書かれた記事には事実と異なる箇所があり、また店のコンセプトからかなり逸脱し、校正すらできなかった私は拝見し落胆しておりました。
私は製薬メーカーを中途退職、2000年に世界中の薬草リキュールだけを揃えた店を開きましたが、世間では薬草リキュール自体の認識が浅く、その歴史や効能を知って頂くためのセミナーを開催しながら口コミで静かにファンを増やして参りました。7年後の2007年には日本ハーブ協会も立ち上がり、私も東京の講習会へ足を運びながら研鑽も重ねて参りました。また酒類輸入品の規制緩和で、入手出来なかった数々のリキュールも日本に輸入され、漸く時代の方が近づいてくれたかなと喜んでたところでした。そこへコロナ…
今、コロナの自粛で、仙台の国分町のママからは悲観の叫び声が、そして店をたたむところも増え、私のお店も4、5月いっぱいは休業を強いられました。その間、たっぷりと時間はありましたので自家製のお酒を作り続け(平成20年に店内提供が緩和されております)第二弾が襲ってくる前にお店でも提供しようと考えておりました。何故なら、コロナの影響で世界からリキュールが入荷してこないとも言われておりましたので…
また、10月末までの特例酒類販売業免許を急ぎ取得し、お客様の依頼に応え在庫の世界のハーブリキュールをテイクアウトすることに致しました。
中にはアブサンなど仙台では購入できない商品もあり、新聞記載通りスティホームで愉しめると常連の方々に喜んで頂いておりました。
そんな努力を知って、記者の方は国分町を元気にしたいとの思いも込めて素晴らしい記事を書かれたのでしょうか。しかしながら、テイクアウトは世界のハーブリキュール(お店には300種類)からのみ、自家製のお酒は法律上テイクアウト不可でございます。また、どのリキュールも仕入れ値問わずお店では一杯500円税込で提供してますので、テイクアウトは三杯分1000円にて!格安などと記載されると、宣伝している様に取られても仕方がないでしょうね。正直、常連さんのために取り入れたテイクアウトなので売れれば売れるほど赤字になります 笑。でも、これをきっかけにハーブリキュールにご興味を持って頂ける方がいらしたら、河北の依頼にお応えした甲斐があったかもしれませんね。
世界のハーブリキュールのセミナーは月に1回開催しております。ハーブが現代の薬のsourceであったことを知っていただき、ヨーロッパでは名の知れた数々のハーブリキュールを試飲していただき、自分の好みのリキュールに出会うことを目的としておりますので、一度受講していただいてご理解頂きたいと存じますが、如何でしょうか?今年2月に初めてのセミナーを開催、しかしコロナで中断、やっと今月23日15時より再開致しますので、そこでお会いできましたらもっとお話しができるかと思います。
コロナ自粛で気持ちが荒む中、時代を生き抜いた滋養強壮の美味いお酒で1日を締め括り、同時に免疫力高め未病予防いただければ、人生はもう少し楽しいものになるかと存じます。
と、返信しましたら、テレビ局の担当者から個人的にハーブリキュールには全く興味ないとの即答あり(笑)