自然は母のように気分屋じゃない。夏の前には必ず停滞する梅雨前線。土曜日、どんよりとした朝を迎え、毎度の母の愚痴を聞いてあげて、活動開始!
障害があるために、通常の紙の本では読むことが難しい子供達のための読書支援活動をおこなっている、伊藤忠記念財団の研究会「読書バリアフリー」のセットアップへ。私の尊敬する青柳さんは、ご自身も難病と闘いながらも、ここ視覚障害支援センターにて、朗読のボランティアを退職された今でも続けられている。音声ソフトの開発やパソコンのお陰で障がい者の方々の世界がぐんと広がったが、そこには多くの方々の地道な支援活動があることを知っておかねばとも思う今日この頃…その青柳さんは、藤本先生と共に、本日東北大学萩ホールで開催される、四大学のジョイントコンサートの舞台に立つ。セットアップを終えて萩ホールへ急ぐと、すでに満員御礼。退職後も生涯青春、威風堂々としたOBの方々の歌声は、まだまだ若輩者の私の心にズドンと響いた。最後まで鑑賞したい気持ちを抑え、私は、一度お店の掃除に戻る。
その後、娘夫婦と、娘のお友達計7名を引き連れ産婦人科の院内見学ツアーへ。支倉に今年4月に新設された「セイントマザークリニック」ここの総看護師長さんが、この度、松島の小舟のお母さんとご親戚となり、そのご縁でお誘い頂いたってわけ。そして、驚くことに、娘の友達の一人が、師長さんの娘さんと同級生だったのである。世の中は狭い。ひとのご縁は巡る巡る。良いご縁を。この病院とのご縁も然り。
女性は初潮を迎えてから一生涯お世話になるところなのだが、若い頃は、膀胱炎で産婦人科へ行けば即完治するのに、内科へ行って抗生剤のお世話になったりと、産婦人科は、どこか敷居の高い行きにくいとこである。師長さんは、そうしたイメージを払拭し気軽にホームドクターのように活用いただけたらとお話していた。驚いたのは、待合室の豪華さ。ここは、軽井沢の別荘か高級ホテルか?広瀬川を望む全個室の病室も同様、食事は元ホテルオークラ等で活躍されたシェフが腕を振うという話に涎が出る。出産は病気ではないが、命がけの大仕事でもある。そんな女性への気遣いが至る所に表れていて、みんなの歓声が止まなかった。みなさ~ん、珠のような赤ちゃんをバンバン産んでや。私はもう無理だから。
夕方、駅前にオープンした、マカンのアンテナショップ?「チャナン」のレセプションへ。お店が狭いので小分けにきて欲しいとのことで、先発隊数人で顔を出したのに貸し切りでした(笑)韓国から取り寄せたというテーブルと椅子が…フフフ、みてのお楽しみ。今のところ、11時から19時までの無休営業で、アルコールはビールのみ。私達はビールがあればご機嫌。
そんなわけでちょいとホロ酔いだったけど、定刻にお店を開けることができた。今夜は弟分ヒデキくんの誕生会。嬉しいことに、青柳さんはじめOBの方々も最後に顔を出してくれて、音楽の話題で盛り上がる。とにもかくにも、慌ただしい一日がやっと終わりましたぁ。ふと携帯をみると、バカ息子からメールが入っていた。先日の社内の試験に合格したとの報告だった。心の中は快晴…TV情熱大陸を観ているような、人生を真摯にかつ愉しんでいる方々のお陰だろう、〆のワインのそれはそれは旨かったこと…おしまい。