お陰様で、娘が無事退院。といっても、完治するまではまだまだ遠い道程ですが、幸いなことに今年はまだ産休中。そして、今回のことで家族が一緒に暮らせる幸せを実感したというから何より。新しい「家族」という若芽が育っていく、その代わり私はちょっと寂しくなったけど。ここだけの話ですが(笑)母の世話より、モンスターの世話をするのは責任も課せられるけど充実感があり、楽しかったな。今朝の母は、微熱なのに「インフルエンザだ、きっと肺炎になって死ぬんだ」と騒ぎ立て、じゃあ、病院へ連れていこうかと言えば「病院に行くとジジババから風邪を移されるから家で静かに寝てる」とダダ捏ねてみたり。そんな母を宥めて、私は、スローフード協会のゆみちゃんから薦められた、在来作物をテーマにしたドキュメンタリー「よみがえりのレシピ」を観にフォーラムへ走る。映画に登場するアルケッチャーノの奥田シェフは会見でこう語っていた。「山形は日本でいちばん四季がはっきりしています。月山、鳥海山など山に降った雨が川となり、山形県内を通ってきた最上川が日本三大砂丘の庄内平野に流れ込みます。出羽三山の農耕信仰により全国から種が集まり、また新しい種の開発期間もあります。作物の多さは世界の中でもトップクラスで、過去・現在・未来の食材が使えると、料理人にとっては理想の土地であると山形を評価しました。」山形か。何度も乗った仙山線の四季、アンディ一押しの寒河江の蕎麦の味が思い出される…
その後、藤崎の北海道展へ。チーズの西村くんからハーブの舟山くんをご紹介いただく。私は家でハーブを少々栽培し、自家製ハーブ酒を作っているので、専門家の彼にいろいろとお話を伺う。ハーブは深いね。食を考えさせられた一日。生きていれば大変なことも多いけど、こうしていろいろな発見もあり、素敵な出会いもある。今週もお店にいらしてくれて、ありがとう。そういえば、幸せのレシピという外国の映画も良かった。旨い酒、好きな人と呑めばさらに美味しさが増すもんである。